News

3年目を迎えた根尾。起用に応え飛躍となるか

2021.05.02

3年目を迎えた根尾。起用に応え飛躍となるか | 高校野球ドットコム
根尾 昂(大阪桐蔭出身)

 両リーグとも新人選手たちの活躍が目立つ。投手では早川 隆久(楽天)や鈴木 昭汰(ロッテ)、伊藤 大海(日本ハム)といった大卒のドラ1投手たちがローテーションに入っている。

 野手では佐藤 輝明(阪神)や牧 秀悟(DeNA)らがすでに主軸としてチームに欠かせない存在となった。両リーグの新人王争いも彼らを中心に繰り広げられていくだろう。一方で新人王資格を有している2年目以降の選手たちも結果を残しつつある。

 そこで両リーグともに新人資格を有している2年目以降の選手たちを取り上げていく。

 セ・リーグの野手では羽月 隆太郎(広島)がレギュラーポジションを奪いつつある。神村学園高出身の羽月は2018年ドラフト7位で指名された内野手。昨シーズン一軍デビューを果たし17試合に出場し打率.182(33打数6安打)の成績を残していた。

 今シーズンは4月9日に一軍昇格を果たすと、ここまで12試合に出場。打率.424(33打数14安打)と気を吐いている。昇格当初は途中出場がメインだったが、4月22日のヤクルト戦からはスタメンでの出場が続く。同日から4試合連続マルチ安打を放つなど止まらない。スタメン出場を続け、最終的に打率3割をキープできれば新人王争いに加わってくるはずだ。

 松本 友(ヤクルト)も少ないチャンスをモノにした。松本は2018年育成ドラフト2位で指名されBC福井から入団した内野手。登録は内野手だが外野も守ることができるユーティリティープレーヤーでもある。

 今シーズンは開幕こそ二軍スタートだったが、新型コロナウイルスの影響で主力が抹消された際に一軍へ昇格。そこから結果を残し続け、主力が復帰しても一軍帯同が続いている。ここまで15試合に出場し打率.357(28打数10安打)、OPS.919とバットで結果を残しておりスタメンでも8試合に起用された。

 そして根尾 昂(中日)。大阪桐蔭高から中日へと入団したスター候補も今年が3年目となる。本来のポジションである遊撃手ではなく外野での起用が続くがキャリアハイを更新する20試合に出場。打率.169(59打数10安打)と成績面では物足りなさが残るも着実に成長している。ここまでは藤原 恭大(ロッテ)ら同世代のドラフト1位たちに遅れを取っていたが、それを取り返す飛躍の年となりそうだ。

 彼らは現時点では成績面でもインパクトでも佐藤や牧には及ばない。しかし2年目以降の選手たちが急成長を遂げることはよくあること。彼らが新人王争いに絡んでくるような活躍に期待したい。

<セ・リーグ新人王資格を有する2年目以降の主な野手>

根尾 昂大阪桐蔭高→2018年中日1位)
20試合 打率.169(59打数10安打) 0本塁打 6打点

羽月 隆太郎神村学園高→2018年広島7位)
12試合 打率.424(33打数14安打) 0本塁打 4打点

松本友東福岡高→明治学院大→BC福井→2018年ヤクルト育成2位)
15試合 打率.357(28打数10安打) 0本塁打 1打点

滝野要大垣日大高→大阪商業大→2018年6位)
18試合 打率.182(11打数2安打) 0本塁打 0打点

中村 奨成広陵高→2017年広島1位)
5試合 打率.500(4打数2安打) 0本塁打 0打点

※数字は2021年4月28日終了時点

(記事:勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.23

「無欲すぎて就職希望だったところを……」紅林弘太郎(オリックス)、恩師が明かす高校3年間

2024.04.23

【熊本】城南地区では小川工が優勝、城北地区では有明と城北が決勝へ<各地区春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!