2季連続8強の早川(木更津総合)など楽天大卒組の甲子園経験メンバー
木更津総合時代の早川 隆久
開幕からおよそ1ヶ月が経過した。すでに多くの新人選手が一軍でデビューを果たし立派な戦力になっている。
なかでも野手では牧 秀悟(DeNA)と佐藤 輝明(阪神)の活躍が目立つ。この両選手は大卒でプロ入りを果たしているが、いずれも高校時代に甲子園への出場経験はなかった。高校時代に甲子園という大舞台を経験していなくても、1年目からこれだけ活躍する選手は多くいるのである。
そこで各球団の過去5年のドラフト指名された大卒選手たちの甲子園出場歴を調べてみた。
楽天はドラフト1位ルーキーの早川 隆久(木更津総合高→早稲田大→2020年1位)が開幕ローテーションに入りすでに3勝を挙げている。その早川は木更津総合高時代に2015年春、2016年春・夏と3度に渡って甲子園に出場している。3年生だった2016年は春夏の両大会でエースとして奮闘。いずれもひとりで投げ抜き、ベスト8進出の原動力となった。
2019年のドラフトで指名された大卒選手たちは、いずれも甲子園に出場していなかった。一方で2018年ドラフト組を見ると、4人の大卒指名選手のうち3人が甲子園に出場していた。
太田 光(広島広陵高→大阪商業大→2018年2位)は主将として2014年夏の大会に出場。初戦の三重高戦に「4番・捕手」で臨むも6打数ノーヒットと快音は響かずチームも敗れている。
渡邊 佳明(横浜高→明治大→2018年6位)は2年時の2013年夏から2季連続で出場。最初の大会ではノーヒットだったものの、2014年春の大会では2安打を放った。
小郷 裕哉(関西高→立正大→2018年7位)は2013年春、2014年夏の2大会に出場している。2013年春は2年生ながら、初戦の高知高戦に「2番・二塁」でスタメン出場を果たす。その試合では4打数1安打に終わりチームも敗れている。2014年夏の大会では、初戦の富山商戦に「4番・二塁」で出場するも4打数ノーヒットに終わり、チームは敗れ甲子園で勝利を味わうことはできなかった。
2016年4位の菅原 秀(福井工大福井高→大阪体育大→2016年4位)は、2012年夏の大会に出場。初戦で常葉学園橘高相手に完投勝ちを収めたものの、2戦目の秋田商戦では3回途中7失点と打ち込まれ敗れている。
【過去5年のドラフト指名選手の甲子園出場有無】
※育成指名は支配下登録された選手のみ
※◎が甲子園出場歴あり(ベンチ入り)
<2020年>
1位:早川 隆久(木更津総合高→早稲田大)◎
2位:高田 孝一(平塚学園高→法政大)
4位:内間 拓馬(宜野座高→亜細亜大)
<2019年>
3位:津留崎 大成(慶応高→慶応大)
5位:福森 耀真(北九州高→九州産業大)
<2018年>
1位:辰己 涼介(社高→立命館大)
2位:太田 光(広島広陵高→大阪商業大)◎
6位:渡邊 佳明(横浜高→明治大)◎
7位:小郷 裕哉(関西高→立正大)◎
8位:鈴木 翔天(向上高→富士大)
<2017年>
1位:近藤 弘樹(安佐北高→岡山商科大)
2位:岩見 雅紀(比叡山高→慶応大)
3位:山崎 剛(日章学園高→國學院大)
4位:渡邊 佑樹(富士学苑高→横浜商科大)
<2016年>
2位:池田 隆英(創価高→創価大)
3位:田中 和基(西南学院高→立教大)
4位:菅原 秀(福井工大福井高→大阪体育大)◎
6位:鶴田 圭祐(藤井学園寒川高→帝京大(準硬式))
(記事:勝田 聡)