今野、田口などヤクルトにいる8人の95年世代の選手たちの現在
高校時代の田口 麗斗(広島新庄)
4月23日、今野 龍太(ヤクルト)が1回無失点の好投で勝利投手になった。昨シーズンからヤクルトに加わった右腕にとって移籍後初勝利でもあった。
今野は2013年ドラフト9位で指名され、岩出山高から楽天へと入団する。2019年までに15試合の登板で1勝0敗と目立った成績を残すことはできず、そのオフに戦力外となった。
ヤクルトへ移籍した昨シーズンはキャリアハイとなる20試合に登板し、防御率2.84と中継ぎの一角として奮闘。移籍2年目の今シーズンも開幕一軍入を果たし、4月23日までに10試合に登板している。勝ちパターンには入っていないものの、登板数からもわかるとおり貢献度は高い。
そんな今野は今年26歳となる1995年生まれ世代(1995年4月2日〜1996年4月1日生)だ。チームで同期にあたる選手を見ると投手では蔵本 治孝、近藤 弘樹、宮台 康平、田口 麗斗の4人がいる。一方の野手では宮本丈、奥村展征、松井聖(育成)の3人がそうだ。
今野を含めて合計8人の1995年生まれ世代がいるわけだが、そのうち5人が移籍組だ。
開幕前の交換トレードでチームに加わった田口(前巨人)は開幕からローテーションを守り好投を続けている。4月20日の広島戦では移籍後初勝利をマークしたことは記憶に新しい。今年から加入した近藤(前楽天)も中継ぎとしてフル回転。ここまで12試合の登板で無失点と欠かせない存在となっている。
東大出身として話題を呼んだ宮台(前日本ハム)はここまで一軍登板がない。しかしオープン戦では2試合に登板し打者4人を完ぺきに抑えている。二軍では5試合で防御率5.79とやや打ち込まれているものの、左の中継ぎとして一軍への昇格が待たれている。
野手では唯一の移籍組となる奥村(前巨人)は開幕一軍の座を勝ち取り16試合に出場したものの、わずか1安打と打撃面で結果が出ず4月23日に二軍降格となった。
今シーズンのヤクルトは今野、田口、近藤と3人の1995年生まれ世代の移籍組が活躍している。宮台と奥村も彼らに続くことができるだろうか。二軍から這い上がってくることに期待がかかる。
【ヤクルトの1995年生まれ世代】
田口 麗斗(前巨人)
今野 龍太(前楽天)
近藤 弘樹(前楽天)
宮台 康平(前日本ハム)
奥村 展征(前巨人)
蔵本 治孝(2017年3位)
宮本 丈(2017年6位)
松井 聖(2020年育成3位)※育成契約
(記事=勝田 聡)
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