ドラフト注目右腕・竹田祐(履正社出身)が明治大エースとして貫禄の投球!更なる成長へ期待高まる
竹田 祐(履正社出身)
4月に入り、[stadium]神宮球場[/stadium]でも東京六大学野球が開幕。17日も明治大と東京大が対戦し、明治大が11対0で東京大を下している。この一戦で結果を残したのが今年のエースであり、ドラフト注目右腕・竹田 祐(履正社出身)だった。
履正社時代は、安田 尚憲(現千葉ロッテマリーンズ)らとともに選抜準優勝を経験した竹田。17日の東大戦では7回投げて被安打2、与四死球1、奪三振2という結果。完封はなかったが、エースとしてチームの開幕戦できちんと結果を残し、勝利に導く投球だった。
ノーワインドアップから同校OB・森下 暢仁(大分商出身)を彷彿とさせるような左足の上げ方でバランスよく立つと、上体は高いものの角度を付けた真っすぐは140キロ前半をマーク。130キロ台の変化球もきっちりと混ぜて、東大打線に4回までヒットを許さないピッチングはエースとしての貫禄すらあった。
この投球には田中監督も「竹田の立ち上がりの投球でチームに安心感を与えてくれました」と好評。また、竹田が付けている背番号11を与えた理由についてはこのように語った。
「他にも付けたい投手が多かった番号ですが、そういった選手たちとオープン戦で良い争いをしている中で、竹田がオープン戦で結果を残したので与えています」
きちんと段階を踏まえて納得した形で竹田にエースナンバーを渡したが、11番を背負った竹田もこの番号については、「弱い部分を見せられないので、強い気持ちを持ってマウンドに上がっています」と強い覚悟と責任をもってマウンドに上がっている。だからこそ東大戦でのピッチングには竹田本人は及第点を与えることはなかった。
「コンディションは悪くなかったですが、ボールはうわづっていましたし、もっと上手く体を使うことが出来たと思います。そこが出来れば、自分が思い描いているような投球が出来たと思います」
たしかに試合中、竹田はマウンドで何度も投球フォームの確認をしていた。特に、体重移動時の上半身の使い方、そして肩の入れ替えを何度も繰り返す仕草があった。この辺りに違和感があるのだろうが、しっかりと入れ替えることが出来れば、自然と軸足にも体重が乗り、より質の高いボールが投げられるのではないだろうか。
チームのエース、そしてドラフト候補としても今後の投球は注目される竹田。周りからの期待に応えるような投球を見せることが今後のリーグ戦で出来るのか。これからの試合も楽しみである。
(記事:田中 裕毅)