楽天のドラフト1位ルーキー早川 隆久木更津総合高→早稲田大)が堂々とデビューした。開幕3戦目となった3月28日の日本ハム戦に先発した早川は、6回無失点、8奪三振の好投で初登板初白星を飾った。昨シーズン4位に終わったチームにとって、大きな戦力となりそうだ。

 過去の楽天のドラフト1位の投手たちを見ると、田中 将大駒大苫小牧高)や松井 裕樹桐光学園高)といった高卒出身の選手の活躍が目立つ。一方で即戦力としての期待が高い大卒ではどのような投手たちがドラフト1位でプロ入りを果たしたのだろうか。

 楽天は2004年から2020年までに17回のドラフト会議に参加してきた。そのなかで大卒投手のドラフト1位(自由枠含む)は早川を含めて8人になる。

 早川より前の7人のなかで規定投球回に到達経験があるのは一場 靖弘(桐生第一高→明治大)、永井 怜(東農大二高→東洋大)、塩見 貴洋帝京第五高→八戸大)の3人。しかし、一場と塩見は1度しか規定到達を果たしておらず、永井も2回だけ。プロ入り後に故障や不振に悩まされた。

 長谷部 康平(杜若高→愛知工大)と戸村 健次立教新座高→立教大)のふたりは100イニング以上を投げた年がそれぞれ1度ずつ。先発と中継ぎの両役割で起用されていた部分もあるが、ドラフト1位として確固たる戦力になったとはいいがたい。

 東北の大学出身ということで期待された松崎 伸吾(光星学院高→東北福祉大)も、43試合の登板でわずか2勝(16敗)。プロの世界では結果を残すことができなかった。2010年の塩見以来、7年ぶりとなる大卒投手の1位指名だった近藤 弘樹安佐北高→岡山商科大)は3年で戦力外となり、今シーズンからは中継ぎとしてヤクルトで奮闘している。

 ちなみに長年エースとしてチームを引っ張っている則本 昂大(八幡商→三重中京大)は、2012年のドラフト2位指名であり1位入団ではない。

 楽天では、田中や松井のように活躍した高卒出身のドラフト1位の投手は現状生まれていない。早川は先人たちを上回る結果を残すことができるだろうか。これからもとその投球を見守っていきたい。

<楽天の大卒投手のドラフト1位>
※自由枠含む

2004年:一場 靖弘(桐生第一高→明治大)
2005年:松崎 伸吾(光星学院高→東北福祉大)
2006年:永井 怜(東農大二高→東洋大)
2007年:長谷部 康平(杜若高→愛知工大)
2009年:戸村 健次立教新座高→立教大)
2010年:塩見 貴洋帝京第五高→八戸大)
2017年:近藤 弘樹安佐北高→岡山商科大)
2020年:早川 隆久木更津総合高→早稲田大)

(記事=勝田 聡)