News

畔柳亨丞、達孝太が圧巻のスピード!プロ注目投手たちの最速、平均球速一覧

2021.03.28

畔柳亨丞、達孝太が圧巻のスピード!プロ注目投手たちの最速、平均球速一覧 | 高校野球ドットコム
畔柳亨丞(中京大中京)と達孝太(天理)

 選抜もベスト8のチームが出揃い、29日には準々決勝の4試合が行われることとなる。大会も終盤に入り、一戦一戦が白熱の試合となることが予想されるが、今回はここまでの試合で登板してきたドラフト注目投手たちが投げていたストレートに絞って、最速や平均球速をドットコム独自でまとめみた。果たして注目投手たちは、どれほどのボールを投げ込んでいるのか。

 まず見ていきたいのが、今大会最速となる149キロを計測している中京大中京畔柳亨丞。ストレートの平均球速でも2戦合わせても140.4キロと、コンスタントに結果を残している。特に初戦・専大松戸戦では、平均で141.6キロの驚異の数字を叩き出しており、前評判通りの投球を見せてくれている。

 その畔柳に次いで最速148キロを計測した大型右腕・達孝太は徐々に調子を上げてきた。初戦・宮崎商戦では自己採点30点と辛口評価だったが、2回戦・健大高崎戦ではテイクバックを修正したことで見違えるように調子を取り戻し、自己最速を更新する148キロをマーク。2戦連続先発完投と球数が気になるところだが、準々決勝・仙台育英戦での投球に期待がかかる。

 そして数字だけで言えば、畔柳や達と同等の実力を発揮しているのが仙台育英エース・伊藤樹と二刀流・吉野蓮だ。伊藤は初戦・明徳義塾戦の4回途中からのリリーフ登板だけで、先ほどの2人に比べると投球イニングは少ない。

 ただ最速146キロを計測するなど、安定してスピードボールを投げ込んでおり、須江監督が伸び盛りと言っていたのもうなずけるピッチングだった。準々決勝は達のいる天理。須江監督がどういったゲームプランを想定しているかわからないが、達と伊藤による投げ合いが実現すれば、投手戦となるだろう。

 また中学時代に投手として全国を経験した吉野は、2回戦・神戸国際大付戦で2回だけの登板だったが、実力の片りんを見せる投球だった。4番としての活躍がメインになるかと思うが、2回戦後には「今後の試合で必要になってくる」と須江監督が話していたこともあり、どういった起用になるのか。

 大会注目投手として甲子園に挑んだ小園健太は最速147キロ。2戦合計のストレート平均球速は138.6キロだった。2回戦・明豊戦で勝ち越し打を許してしまったが、初戦の県立岐阜商戦で今大会最初の完封勝利を飾るなど、ピッチング内容は決して悪いものではなかった。夏の甲子園にはスケールアップした姿で戻ってくることを期待したい。

 スケールアップしたという観点で見れば、東海大相模石田隼都が一冬かけて急成長。自己最速を塗り替える146キロを計測するなど、スピードはもちろんボールの質も高まっており、選抜を通じて知名度が広がっている。準々決勝では早川隆久木更津総合出身)を彷彿とさせる毛利海大擁する福岡大大濠と激突。サウスポー同士の投げ合いが実現するか楽しみだ。

 他にも初戦で消えた北海木村大成や、大阪桐蔭松浦慶斗関戸康介の2枚看板も最速は140キロを超えており、選抜の舞台で爪痕を残した。早期敗退となったが、さらに飛躍した姿を見られることを楽しみにしたい。


 今回の集計結果は下記の通りである。
木村大成北海
最速145キロ
ストレート平均球速:136.2キロ

伊藤樹仙台育英
最速146キロ
ストレート平均球速:142.2キロ

吉野蓮(仙台育英)
最速147キロ
ストレート平均球速:141.8キロ

石田隼都東海大相模
東海大甲府
最速146キロ
ストレート平均球速:139.5キロ
鳥取城北
最速142キロ
ストレート平均球速:137.1キロ
2戦合計のストレート平均球速:137.1キロ

畔柳亨丞中京大中京
専大松戸
最速147キロ
ストレート平均球速:141.6キロ
常総学院
最速149キロ
ストレート平均球速:138.7キロ
2戦合計のストレート平均球速:140.4キロ

達孝太天理
宮崎商
最速146キロ
ストレート平均球速:138.8キロ
健大高崎
最速148キロ
ストレート平均球速:141.4キロ
2戦合計のストレート平均球速:139.9キロ

小園健太市立和歌山
県立岐阜商
最速147キロ
ストレート平均球速:138.7キロ
明豊
最速147キロ
ストレート平均球速:138.5キロ
2戦合計のストレート平均球速:138.6キロ

松浦慶斗(大阪桐蔭)
最速141キロ
ストレート平均球速:135.9キロ

関戸康介大阪桐蔭
最速146キロ
ストレート平均球速:140.8キロ

毛利海大福岡大大濠
大崎
最速138キロ
ストレート平均球速:132.4キロ
具志川商
最速140キロ
ストレート平均球速:130.6キロ
2戦合計のストレート平均球速:131.6キロ

関連記事
【トーナメント表】準々決勝以降の組み合わせ一覧
仙台育英や智弁学園など前評判の高かったが集結!準々決勝の4試合の見所を徹底解説!
選抜ベスト8予想は何校的中した?そして優勝予想の本命と対抗馬も!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.24

【佐賀】敬徳と有田工がNHK杯出場を決める<春季地区大会>

2024.04.25

筑波大新入生に花巻東、國學院栃木、北陸の甲子園組! 進学校からも多数入部!

2024.04.24

【春季四国大会逸材紹介・香川編】高松商に「シン・浅野翔吾」が!尽誠学園は技巧派2年生右腕がチームの命運握る

2024.04.24

【福島】田村、日大東北、只見、福島が初戦を突破<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!