川上 憲伸、吉見 一起など2005年以降の中日開幕投手
大野 雄大
3月26日プロ野球が開幕した。
注目を集める開幕投手はローテーションや相性、故障の影響などもあるとはいえ、多くの場合、球団の顔とも呼べる投手が登板する。
そこで今回は、開幕投手たちの経歴を楽天が新規参入した2005年以降で球団ごとに調べてみた。
中日の開幕投手は福谷 浩司(横須賀高→慶応大)が務める。9年目で初の大役となった。昨シーズンの福谷は2017年以来3年ぶりの白星をあげるなど、8勝をマークしている。規定投球回には到達していないものの、防御率2.64とここ数年の不振を吹き飛ばす活躍をみせた。
福谷と同じく生え抜きの大卒出身投手の開幕投手には、大野 雄大(京都外大西高→佛教大)、笠原 祥太郎(新津高→新潟医療福祉大)、川上 憲伸(徳島商→明治大)、浅尾 拓也(常滑北高→日本福祉大)と4人いる。
川上は2005年から4年連続で開幕投手を務めているが、中日の開幕投手で4年連続は最長タイ。小川 健太郎(1967年〜1970年)と今中 慎二(1993年〜1996年)に続いて3人目の快挙だった。星野 仙一(倉敷商→明治大)や小松 辰雄(星稜高)、山本 昌(日大藤沢高)など球団を代表する投手でも4年連続で開幕投手にはなっていない。
生え抜きの高卒出身者では2018年の小笠原 慎之介(東海大相模高)が唯一の存在。小笠原は2002年の山本 昌以来、16年ぶりとなる生え抜き高卒投手の開幕投手だった。社会人出身者では山井 大介(神戸弘陵高→奈良産業大→河合楽器)、吉見 一起(金光大阪高→トヨタ自動車)が開幕投手を務めている。
外国人選手ではネルソンが2011年に大役を任さており、中日の外国人投手による開幕投手は1992年の郭源治以来19年ぶり2人目(3度目)だった。
中日は2003年から2005年の3連勝以降、開幕戦において2年連続で白星を挙げることができていない。昨年は開幕投手の大野に白星こそつかなかったが、チームは勝利した。
<中日の開幕投手>
※2005年以降
2021年:福谷 浩司(横須賀高→慶応大)
2020年:大野 雄大(京都外大西高→佛教大)
2019年:笠原 祥太郎(新津高→新潟医療福祉大)
2018年:小笠原 慎之介(東海大相模高)
2017年:大野 雄大(京都外大西高→佛教大)
2016年:大野 雄大(京都外大西高→佛教大)
2015年:山井 大介(神戸弘陵高→奈良産業大→河合楽器)
2014年:川上 憲伸(徳島商→明治大)
2013年:吉見 一起(金光大阪高→トヨタ自動車)
2012年:吉見 一起(金光大阪高→トヨタ自動車)
2011年:ネルソン
2010年:吉見 一起(金光大阪高→トヨタ自動車)
2009年:浅尾 拓也(常滑北高→日本福祉大)
2008年:川上 憲伸(徳島商→明治大)
2007年:川上 憲伸(徳島商→明治大)
2006年:川上 憲伸(徳島商→明治大)
2005年:川上 憲伸(徳島商→明治大)
(記事:勝田 聡)
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