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甲子園V投手・今井を筆頭にブランドンら大卒野手も楽しみな埼玉西武の98年世代

2021.03.28

甲子園V投手・今井を筆頭にブランドンら大卒野手も楽しみな埼玉西武の98年世代 | 高校野球ドットコム
今井 達也(作新学院出身)

 今年で高校を卒業して5年目を迎える98年世代の選手たち。高卒5年目といえば、大学に進学した選手たちがプロの世界に飛び込んでくる年でもある。今シーズンの大卒ルーキーといえば、阪神の佐藤 輝明や、東北楽天の早川 隆久らが注目を浴びるが、高卒入団組にもオリックス・山本 由伸や埼玉西武の今井 達也ら錚々たるメンツが揃う。

 本記事では各球団の98年世代の選手たちをピックアップし、その現在地を見ていこう。今回は、昨シーズンパ・リーグ3位の埼玉西武ライオンズだ。

未来の山賊候補が多数の大卒野手

 現在、埼玉西武ライオンズに在籍する98年世代の選手は以下の通り。

 

▼高卒5年目(2016年ドラフト)
今井達也作新学院・1位)
57試合 15勝18敗 275.2回 214奪三振 防御率4.86

鈴木将平静岡・4位)
62試合 打率.199(166打数33安打) 1本塁打 11打点 1盗塁

伊藤翔横芝敬愛・徳島インディゴソックス・3位)※2017年ドラフト
34試合 3勝2敗 61回 33奪三振 防御率3.69

浜屋将太樟南・三菱日立パワーシステムズ・2位)※2019年ドラフト
12試合 3勝3敗 50.2回 23奪三振 防御率4.97

▼大卒1年目(2020年ドラフト)
渡部健人(日本ウェルネス・桐蔭横浜大・1位)
若林楽人駒大苫小牧・駒澤大・4位)
大曲錬(西日本短大付・福岡大準硬式・5位)
ブランドン大河石川・東京農業大北海道オホーツク・6位)
赤上優人角館・東北公益文科大・育成1位)
宮本ジョセフ拳豊川・名古屋学院大・育成3位)
水上由伸(帝京第三・四国学院大・育成5位)

 高卒入団の2人は既に一軍で多くの出場機会を掴んでいる。1位入団の今井 達也は、同世代ではオリックス・山本 由伸の346.1回に次ぐ275.2回を投げており、勝ち星でも山本の21勝に次ぐ2位だ。防御率がやや高めなのが気にはなるが、立派に一軍の戦力となっている。昨秋教育リーグでは自己最速157キロをマークするなど、今シーズンの飛躍に期待がかかる。

 4位で入団した鈴木 将平は、3年目に一軍デビューすると、昨シーズンは46試合に出場した。通算166打数は同世代では広島東洋・坂倉 将吾に次ぐ数字だ。今シーズンの活躍次第では、世代トップクラスの打者となれる可能性を秘めている。

 伊藤 翔は四国独立・徳島インディゴソックスでの1年を経てプロ入り。今シーズンは3年ぶりの勝利を挙げ、一軍に定着したい。社会人で3年間鍛え昨年プロ入りした浜屋 将太は、2年目で開幕ローテーション入りを掴んだ。昨シーズンの3勝3敗・防御率4.97からのジャンプアップが期待される。

 大卒組では野手が元気だ。ブランドン、若林 楽人らはキャンプ、オープン戦を通してアピールに成功。開幕一軍だけでなく、開幕スタメンの可能性もある。1位の渡部 健人はアピール成功とはならなかったが、ファームで打ちまくってシーズン中の一軍昇格に期待したい。同じドラ1で開幕スタメンを当確としている阪神・佐藤輝明に負けない打棒を見せたいところだ。

 今井を筆頭に粒ぞろいな西武の98年世代だが、この世代の山賊たちがどのような成長曲線を描くのか楽しみだ。

(記事=林 龍也

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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