今年で高校を卒業して5年目を迎える98年世代の選手たち。高卒5年目といえば、大学に進学した選手たちがプロの世界に飛び込んでくる年でもある。今シーズンの大卒ルーキーといえば、阪神の佐藤 輝明や、東北楽天の早川 隆久らが注目を浴びるが、高卒入団組にもオリックス・山本 由伸や埼玉西武の今井 達也ら錚々たるメンツが揃う。

 本記事では各球団の98年世代の選手たちをピックアップし、その現在地を見ていこう。今回は、昨シーズンセ・リーグ1位の読売ジャイアンツだ。

大江 竜聖は世代を代表する左腕になれるか

 読売ジャイアンツに在籍する98年世代の選手たちは以下の通り。

▼高卒5年目
大江 竜聖二松学舎大附・6位)
51試合 3勝0敗 10ホールド 48.1回 37奪三振 防御率3.91

堀岡 隼人青森山田・育成7位)
15試合 1ホールド 17回 13奪三振 防御率7.41

太田 龍(れいめい・JR東日本・2位)※2019年ドラフト
一軍公式戦出場なし

加藤 壮太中京・BC武蔵・育成2位)※2019年ドラフト
一軍公式戦出場なし

▼大卒1年目
平内 龍太神戸国際大附・亜細亜大・1位)
山崎 伊織明石商・東海大・2位)
山本 一輝(東郷・中京大・6位)
萩原 哲日南学園・創価大・7位)
喜多 隆介小松大谷・京都先端科学大・育成2位)
前田 研輝(広島工・駒澤大・育成5位)
奈良木 陸(都立府中・筑波大・育成9位)
山崎 友輔(玉野商工・福山大・育成10位)
保科 広一遊学館・創価大・育成11位)
加藤 廉(島田工・東海大海洋学部・育成12位)

 高卒入団組には、大江 竜聖堀岡 隼人の2投手がいる。大江は3年目に一軍デビューし8試合に登板。4年目の昨シーズンは、コロナ禍による自粛期間中に投球フォームをサイドスローに変更。これが奏功し、大ブレイク。リリーフ陣の一角として43試合に登板し、3勝0敗・防御率3.11をマークした。

 育成7位で入団した堀岡は、3年目の2019年に支配下登録を掴み取った。高卒育成入団の投手としては、球団史上初の快挙でもある。一軍では通算15試合で防御率7.41と力を発揮できていないが、今季の飛躍に期待がかかる。

 昨年のドラフト2位ルーキー・太田 龍は、JR東日本を経て入団。1年目はファームで規定投球回を投げ、リーグ最多タイの5勝・防御率4.08をマークした。

 大卒組では一気に10人が入団。ドラフト1位の平内 龍太、2位の山崎 伊織はともに大学での実績を残し、上位指名での入団となった。昨年6月にトミー・ジョン手術を受けた山崎はリハビリメインとなっているが、平内は開幕一軍入りを狙いオープン戦にも登板している。

 ちなみに、兵庫県の高校出身の2人は、高校3年夏に直接対決を果たしている。準々決勝で対戦し、神戸国際大付の先発だった平内から、明石商の1番・左翼の山崎が4打数3安打を放ち、試合も明石商が逆転勝ち。このときから4年を経てプロでチームメイトに、しかも1位、2位指名を受けていることに縁を感じてしまう。

 14人という一大勢力となった巨人の98年世代。下位指名、育成指名も多く、今年一軍で活躍する選手は多くはないかもしれないが、数年後の巨人を支える世代となるかもしれない。

記事:林 龍也

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