野村、山口、濱田らミレニアム世代を牽引するスラッガー
野村 佑希(花咲徳栄出身)
3月26日の開幕が刻一刻と迫ってくるプロ野球。各選手が開幕1軍入りに向けて猛アピールを続けているが、そのなかで一際活躍している選手の1人が野村 佑希(花咲徳栄出身)ではないだろうか。プロ3年目となる2021年シーズンは2年連続でも開幕スタメンの期待がかかるが、その期待にバットで答えているといっていい成績が残っている。
<15日時点での成績>
8試合出場 25打数10安打 3本塁打 7打点
打率.400 長打率.800 OPS1.200
打率、本塁打、長打率は全体2位。OPS、打点は全体3位とどの数字を見ても頭1つ抜けた数字となっている。それは他球団にいる同期入団の高卒ドラ1野手と比較しても良くわかる。
根尾 昂(大阪桐蔭-中日ドラゴンズ)
8試合出場 23打数3安打 0塁打 3打点
打率.130 長打率.130 OPS.330
藤原 恭大(大阪桐蔭-千葉ロッテマリーンズ)
9試合出場 33打数5安打 0本塁打 2打点
打率.152 長打率.182 OPS.404
太田 椋(天理-オリックス・バファローズ)
9試合出場 38打数6安打 0本塁打 4打点
打率.158 長打率.289 OPS.447
山口航輝(ノースアジア大明桜-千葉ロッテマリーンズ)
9試合出場 35打数10安打 1塁打 5打点
打率.286 長打率.486 OPS.810
濱田太貴(明豊-東京ヤクルトスワローズ)
8試合出場 25打数8安打 3塁打 8打点
打率.320 長打率.760 OPS1.080
各チームが期待する若手選手であるが、彼らと比較しても野村がいかにここまで好調なのかがよくわかる。同時に山口、濱田といったドラフトでは上位指名ではなかったが、3年目となり持っていた能力が花開こうとしている選手もいる。高卒3年目でチームの主力になろうとしているのだから、改めてこの世代が凄いのか感じさせる。
残りのオープン戦も怪我無く走り切り、野村、山口、濱田はシーズンでも同様の活躍が見せられるか。ここからの活躍に期待しつつ、根尾、藤原、小園、太田らの巻き返しがあるのか楽しみにしたい。
(記事:田中 裕毅)