選抜ブラバン 録音音源が使用可に!
日本高等学校野球連盟(日本高野連)と毎日新聞社は12日、第93回選抜高校野球大会(19日開幕)で、あらかじめ録音したブラスバンドの応援音源を試合中の攻撃時にアルプス席に向けて球場内のスピーカーで流すことを決めた。
これは飛沫が飛ぶ可能性を考慮して、今大会はブラスバンドの生演奏を禁止したことに代わる措置で、3月3日の選抜運営委員会後も「検討中」と主催者は話していた。ブラスバンド部員も阪神甲子園球場での応援を目標に日々の練習に取り組んでいる部員が多いことから、主催者サイドは可能な限り前向きに検討を重ね、条件付きではあるが音源を流すことが可能であると判断した。
出場校は、1曲につき、2分から2分30秒を目途として、最大10曲まで録音して主催者に提出する。自校で音源を用意できない場合は、主催者が市立尼崎高校(兵庫)の吹奏楽部の協力を得て録音したCDを音源として使用することも可能。また、ブラスバンドの音源を使用せず、手拍子のみの応援を選択することもできる。
音源を流す方法は、「打順ごとに曲を指定する」か「イニングごとに曲を指定する」のどちらかを選択する。そのため、いわゆる「チャンステーマ」を自由に流すことはできない。
1校最大10曲までは、オペレーションの都合と主催者は説明している。
出場校向けには数日前に情報がもたらされており、「急いで準備しています」と話す出場校関係者もいた。
智辯学園の「アフリカンシンフォニー」や、神戸国際大附の「プロレス選手のテーマソング」、健大高崎の「社会人野球・Hondaのテーマ曲」など甲子園でおなじみの曲がスピーカーから流れることが予想され、大声は出せないながらもアルプススタンドや選手は盛り上がりそうだ。
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