宮城県高校野球連盟は27日、杜の都・仙台市に拠点を置く東北楽天ゴールデンイーグルスとのコラボレーションでオンラインにて野球教室を開催した。

 今回で3回目となる野球教室は、新型コロナウイルスの蔓延に伴い、初のオンライン上での開催。子どもたちをはじめNPBや他県の高校野球連盟の関係者など含め40名近くが画面越しに繋がって1時間野球教室に参加した。

 プログラムは、補助員として参加した宮城県工の選手たちによるクイズからスタート。基本ルールから地元・楽天イーグルスにまつわる問題を通じて、子どもたちとの心の距離を縮めると、続いて石巻工の選手たちによる準備運動が行われると、野球に繋がるトレーニングに入った。

 このパートでは、楽天イーグルスアカデミーで講師を務める坂下 達徳が担当。今回、坂下コーチが子どもたちに伝えたのは大まかに3つになった。どれも家の中で簡単にできるメニューばかりで、すぐにでも取り入れられるものばかりだった。

<準備運動・ストレッチ>
・指を使った動体視力の運動
指で丸や三角を書いて、その動きを追いかけたり、二本指を使って目を行き来させることで、動体視力の運動に繋げる。

・背中などのストレッチ
四つん這いの状態で背中を丸める、仰け反るを繰り返して胸椎や背中をほぐす。

<トレーニング>
・骨盤周りのトレーニング:お尻歩き
お尻だけを使って、前後に6歩ずつ進む運動を3往復やって、骨盤周りを鍛える。

・体幹トレーニング:スタビリティー
四つん這いの状態から右手なら左足、左手なら右足を伸ばした状態でキープ。もしくは肘と膝をタッチする運動で体幹周りを鍛える。

・下半身トレーニング:ジャンプ
両足や片足で跳んだり着地した時に股割りをすることで、下半身を鍛える。

<投球動作>
・肩回りのストレッチ
大きく肩を回しながらも、手の向きや肘を曲げないといった気を付けるなど、遠くに速いボールを投げるためのポイントをレクチャー。

・軸足へのタメを意識したシャドーピッチング
足を広げて前後の重心を乗せたり、片足跳びで軸足にタメる感覚を作ったうえで、シャドーをすることで、正しいフォームを覚えてもらう。



 途中休憩を挟みつつ、画面の向こうにいる子どもたちに呼びかけながら、1つ1つのメニューを丁寧かつ楽しく、そして野球のどんな動きに繋がるのか説明しながら進めていく。それを見聞きした子どもたちは、見様見真似で坂下コーチと同じ動きを繰り返し行って体に覚えさせた。

 時間にして30分程度だったが、中身の濃いメニューが終わると、最後は事前にもらっていたアンケートに対して、現役球児たちや楽天イーグルスアカデミーの井上純コーチが答えて終了。1時間程度と駆け足にはなったが、非常に充実した内容になった。

 今回はオンラインだったため、伝えきれないことも沢山あった。だが、オンラインだからこそ遠くの子どもたちとつながりを持ち、野球に興味を持ってもらうきっかけを作ることが出来た。

 宮城県高等学校野球連盟の普及振興部・冨樫誠悦先生はイベント終了後、「画面越しに見た限りだと子どもたちが楽しそうにやっていたので、これが野球を始めるきっかけになってくれればと思います」とコメントした。

 各チームで野球教室を開くことが増えてきたが、野球人口減少を防ぐ新たな方法の1つとして、オンラインでの開催は今後さらに普及していくのではないだろうか。