選抜甲子園に出場するU-15代表経験者
畔柳 亨丞(中京大中京)
3月19日に開幕する選抜甲子園大会。今大会は注目カードも多く、例年になく開幕前から盛り上がりを見せているが、近年は中学時代の実績にも着目するコアなファンも増えている。
そこで今回は同大会に出場が予想される選手で、中学時代にU-15代表に選出された選手を見ていく。まずは一覧から見ていこう。
2018年の代表選手からは最大13名が出場の可能性
◎は秋季地区大会でベンチ入りした選手
◆2018年
【WBSC U-15ワールドカップ日本代表】
樋上 颯太(湖南ボーイズ)大阪桐蔭
古川 秀弥(ヤング西福岡メッツ)福岡大大濠◎
本田 峻也(小松加賀リトルシニア)東海大菅生◎
畔柳 亨丞(SASUKE名古屋ヤング)中京大中京◎
秋山 恭平(筑後サザンホークス)広島新庄◎
池田 陵真(忠岡ボーイズ)大阪桐蔭◎
坂 玲哉(湖南ボーイズ)大阪桐蔭◎
※福原 聖矢(安仁屋ヤングスピリッツ)東海大菅生◎
竹中 勇登(倉敷ビガーズヤング)大阪桐蔭◎
杉下 海生(泉佐野リトルシニア)天理◎
内山 陽斗(羽曳野ボーイズ)天理◎
花田 旭(西淀ボーイズ)大阪桐蔭◎
小畠 一心(オール住之江ヤング)智辯学園◎
◆2019年
【BFA U-15アジア選手権日本代表・軟式】
上加世田 頼希(門真ビックドリームス)敦賀気比◎
渡辺 優斗(門真ビックドリームス)敦賀気比◎
大森 駿太朗(常盤平中)専大松戸◎
田栗 慶太郎(日野中)大崎◎
山下 恭吾(久留米ベースボールクラブGO AHEAD)福岡大大濠◎
【U-15アジアチャレンジマッチ日本代表・硬式】
※福原 聖矢(安仁屋ヤングスピリッツ)東海大菅生◎
海老根 優大(京葉ボーイズ)大阪桐蔭
酒井 優夢(橿原ボーイズ)智辯学園
※福原 聖矢は2018年のWBSC U-15ワールドカップ日本代表、U-15アジアチャレンジマッチ日本代表と2年連続で選出
大阪桐蔭vs智辯学園は「U-15代表対決」にも注目
池田陵真(大阪桐蔭)、小畠 一心(智辯学園)
まず目を引くのは2018年のWBSC U-15ワールドカップ日本代表から、5名(樋上 颯太、池田 陵真、坂 玲哉、竹中 勇登、花田 旭)の選手が大阪桐蔭に進学している点だ。うち3名が近畿大会でメンバー入りしており、選抜の初戦は近畿地区大会決勝と同じ智辯学園との対戦が決まった。
智辯学園も代表経験者の小畠一心が二枚看板の一角として立ちはだかり、また1年生にも大阪桐蔭に海老根 優大、智辯学園に酒井 優夢と互いにU-15経験者がいる。大会屈指の再注目カード出るが、「U-15代表対決」という視点で見ても面白いかもしれない。
投手に目を移すと、大会屈指の好投手として名前が上がる選手もいる。中京大中京の151キロ右腕・畔柳 亨丞に、東海大菅生の好左腕・本田 峻也、秋季大会は背番号10ながら技巧派左腕として1年時から活躍している秋山 恭平など、順調に成長しているようだ。
また今年は、軟式のBFA U-15アジア選手権日本代表を経験した選手が多いことも特徴だ。1年生ながら、チームに欠かせない存在となった選手が多い。
敦賀気比の上加世田 頼希は二枚看板の一角として北信越大会でも好投を見せ、山下恭吾も福岡大大濠の3番・遊撃手に定着。大森 駿太朗は、専大松戸の主に2番・二塁として打率.361の成績を残しており、九州王者・大崎の田栗 慶太郎も主に7番打者ながら打率.364の成績を残した。
その他にも唯一2年連続で代表入りを果たした東海大菅生・福原 聖矢に、卓越した守備力が持ち味の杉下海生、福岡大大濠では俊足・強肩の外野手となった古川 秀弥など、その成長を是非みて欲しい選手が多くいる。
選抜甲子園の楽しみ方の一つとして、是非ご覧頂きたい。
(記事=栗崎 祐太朗)
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