春季キャンプも中盤に入り紅白戦や練習試合が増えてきた。開幕までの調整が許されるベテランや主力以外の若手選手は、開幕一軍入りを目指してアピールを続けている。

 とくに高卒で入った若手は5年目くらいまでには、ある程度の実績がほしいところだろう。さてそこで各球団の期待の若手とでも言うべき、高卒2年目から5年目までの選手の現在地を確認してみたい。

 楽天は田中 将大駒大苫小牧高→2006年高校生1巡)の復帰で盛り上がっているが、それ以降の高卒投手で確固たる戦力になったのは松井 裕樹桐光学園高→2013年1位)と辛島 航飯塚高→2008年6位)の2人しかいない。

 高卒2年目から5年目までの選手を見ても、伸び悩んでいるのが実情だ。野村 克也元監督の背負っていた背番号「19」を与えられた藤平 尚真横浜高→2016年1位)は、2年目までに7勝を挙げたがここ2年は未勝利と苦しんでいる。この春季キャンプでも二軍スタートとなっており、開幕ローテーション入りはかなりむずかしい状況。同学年の早川 隆久の加入を刺激とし奮起することに期待がかかる。

 引地 秀一郎倉敷商高→2018年3位)は、ここまで一軍登板がない。しかし、今春季キャンプでは一軍メンバーに入り、練習試合にも登板している。二軍では1年目こそ10試合中7試合に先発として登板していたが、昨年は8試合の登板全てが中継ぎでの起用だった。今シーズンは中継ぎとして一軍昇格を目指すことになりそうだ。


黒川 史陽(智弁和歌山高出身)

 野手陣では黒川 史陽智辯和歌山高→2019年2位)が注目されている。昨シーズンは二軍で打率.297(219打数65安打)、6本塁打の成績を残し一軍昇格を勝ち取った。一軍では10試合の出場で打率.143(14打数2安打)と結果は出なかったものの、高卒1年目としては十分すぎる数字だろう。

 今春季キャンプでも一軍に帯同。2月18日に行われたロッテとの練習試合では、3打数3安打猛打賞と猛烈にアピールしている。メインポジションである二塁には浅村 栄斗がいることもあり、すぐにレギュラーを奪うことはむずかしい。しかし、数年後のチームを支える存在となりそうだ。

 捕手の石原 彪京都翔英高→2016年8位)も、昨シーズンキャリアハイの18試合に出場。打率.174(23打数4安打)と苦しんだが、二軍では打率.327(55打数18安打)と前年の打率.240(121打数29安打)から成長した。今シーズンは一軍での出場機会を増やすことができるか注目だ。

 また武藤 敦貴都城東高→2019年4位)も売出し中だ。昨シーズンは一軍未出場ながら、今春季キャンプでは一軍に抜擢されている。練習試合では適時打を放つアピールを見せており、開幕一軍入りの期待もかかっている。

 田中や松井に次ぐ、高卒選手の台頭に期待がかかる。

【楽天の高卒2年目から5年目の選手】
※育成指名で現在も育成契約の選手はのぞく

<高卒5年目>
藤平 尚真横浜高→2016年1位)
野元 浩輝佐世保工高→2016年7位)※すでに引退
石原 彪京都翔英高→2016年8位)

<高卒4年目>
西巻 賢二仙台育英高→2017年6位)※現在はロッテ

<高卒3年目>
引地 秀一郎倉敷商高→2018年3位)
佐藤 智輝山形中央高→2018年5位)

<高卒2年目>
黒川 史陽智辯和歌山高→2019年2位)
武藤 敦貴都城東高→2019年4位)
水上 桂明石商高→2019年7位)

(記事:勝田 聡)

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