21世紀枠史上最大の番狂わせを起こした帯広農
帯広農・井村 塁
2月23日には今春開催予定の第93回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が行われ対戦カードが決定する。そして今大会は昨秋の明治神宮大会中止に伴い21世紀枠が1枠増え、4校が選出された。八戸西、三島南、東播磨、具志川商の4校は全て春夏通じて初出場となる。
21世紀枠で出場を果たしたチームの最高成績は2001年の宜野座(沖縄)、2009年の利府(宮城)のベスト4。そして過去3大会で21世紀枠勢の勝利はない。そんな中、昨夏行われた甲子園交流試合では帯広農が番狂わせと言える戦いを演じた。
相手は関東大会王者で明治神宮大会準優勝の健大高崎。秋の県大会では3位から全国2位の成績を収めた勢いのあるチームだ。後に東京ヤクルトに育成指名を受ける大会屈指の好左腕・下 慎之介、プロ志望届を提出した右腕・橋本 拳汰、鈴木 威琉らを筆頭に投手王国を築き、野手では中央大に進学する戸澤 昂平などを擁し出場校屈指のタレントが揃っていた。
試合は2回表に帯広農が9番・谷口 純也の適時打で2点を先制。3、5回にも得点を重ね試合の主導権を渡さなかった。甲子園交流戦では21世紀枠での出場校の唯一の白星となった。
過去開催されたセンバツ大会での21世紀枠の勝利は、2016年の釜石が最後となっている。各地区大会上位で出場する一般枠の猛者たちを相手に、今年21世紀枠で出場する4校の健闘を期待したい。
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