News

竜の未来背負うドラ1根尾&石川

2021.02.22

竜の未来背負うドラ1根尾&石川 | 高校野球ドットコム
石川昂弥と根尾昂

 春季キャンプも中盤に入り紅白戦や練習試合が増えてきた。開幕までの調整が許されるベテランや主力以外の若手選手は、開幕一軍入りを目指してアピールを続けている。

 とくに高卒で入った若手は5年目くらいまでには、ある程度の実績がほしいところだろう。さてそこで各球団の期待の若手とでも言うべき、高卒2年目から5年目までの選手の現在地を確認してみたい。

 中日の若手高卒選手のなかで、現時点においてもっとも一軍で戦力となっているのは中継ぎの藤嶋 健人東邦高→2016年5位)だろう。

 藤嶋は2年となる2018年に一軍デビューをはたすと、これまでに通算77試合に登板している。2019年には開幕から21試合連続無失点と絶好のスタートを切り、14ホールドをマークした。昨シーズンも26試合に登板しており、中継ぎとしての地位を固めつつある。

竜の未来背負うドラ1根尾&石川 | 高校野球ドットコム
山本 拓実

 その他の投手では山本 拓実市立西宮高→2017年6位)にかかる期待が大きい。2019年に3勝を挙げ、昨シーズンも先発ローテーション入りを期待されるも、わずか1勝にとどまり結果を残すことができなかった。しかし今年は、2月18日に行われた巨人との練習試合では先発のマウンドに登り3回2安打無失点と上々の滑り出し。先発ローテーション入りを再び狙う。

 野手陣では根尾 昂大阪桐蔭高→2018年1位)と石川 昂弥東邦高→2019年1位)のドラフト1位コンビに注目が集まっている。根尾は対外試合で3試合連続安打と打撃面で成長が見られる。これまでに様々なポジションを守ってきたが、今年はここまで遊撃手での練習が中心。京田 陽太を脅かす存在となることができれば、層は一気に厚くなる。

 一方の石川は今春季キャンプでは二軍だが、仁村 徹二軍監督によると、「今は一軍の速い球には対応できない」と打撃面で課題があるようだ。守備では、外野を含めて全ポジションにつき経験を積んでいる段階だ。攻守ともにレベルアップを図り、一軍昇格を狙っている。

 それ以外では藤嶋と同期の石垣 雅海酒田南高→2016年3位)が、今シーズンのブレイク候補にあげられている。2月13日に行われたDeNAとの練習試合では、4番で起用され濱口 遥大から二塁打を放った。2018年のフレッシュオールスターではMVPを受賞した大砲候補が、ようやくベールを脱ぎそうだ。

 中日は3年連続でドラフト1位は高卒の選手を指名した。今後数年で彼らが一軍の主力になれるかどうかが、チームの鍵を握りそうだ。

【中日の高卒2年目から5年目の選手】
※育成指名で現在も育成契約の選手はのぞく

<高卒5年目>
石垣 雅海酒田南高→2016年3位)
藤嶋 健人東邦高→2016年5位)

<高卒4年目>
石川 翔青藍泰斗高→2017年2位)
高松 渡(滝川二高→2017年3位)
清水 達也花咲徳栄高→2017年4位)
伊藤 康祐中京大中京高→2017年5位)
山本 拓実市立西宮高→2017年6位)

<高卒3年目>
根尾 昂大阪桐蔭高→2018年1位)
石橋 康太関東一高→2018年4位)
垣越 建伸山梨学院高→2018年5位)

<高卒2年目>
石川 昂弥東邦高→2019年1位)
岡林 勇希菰野高→2019年5位)
竹内 龍臣札幌創成高→2019年6位)

<記事=勝田聡

関連記事
石川昂、石垣、石橋、根尾、岡林などワクワク感満載の22歳以下の中日の若手野手たち
神ドラフトになりそうな2019年中日ドラフト!石川、郡司ら7人全員がトッププロスペクト!
高橋宏斗(中京大中京)、土田龍空(近江)などの指名により2020年代以降の中日はワクワク感満載

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.18

【神奈川】保土ヶ谷球場では慶應義塾、横浜が登場!東海大相模は桐蔭学園と対戦!<春季県大会4回戦組み合わせ>

2024.04.18

強豪校を次々抑えて一躍プロ注目の存在に! 永見光太郎(東京)の将来性を分析する<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.04.18

首都二部・明星大に帝京のリードオフマン、東海大菅生技巧派左腕などが入部!注目は184センチ102キロの大型スラッガー!

2024.04.18

【春季埼玉県大会】ニュースタイルに挑戦中の好投手・中村謙吾擁する熊谷商がコールド発進!

2024.04.18

【岡山】センバツ出場の創志学園は2回戦から登場! 2回戦で昨年夏の決勝戦と同じカードが実現の可能性も!<春季県大会地区予選組み合わせ>

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.15

四国IL・愛媛の羽野紀希が157キロを記録! 昨年は指名漏れを味わった右腕が急成長!

2024.04.17

仙台育英に”強気の”完投勝利したサウスポーに強力ライバル現る! 「心の緩みがあった」秋の悔しさでチーム内競争激化!【野球部訪問・東陵編②】

2024.04.15

【春季和歌山大会】日高が桐蔭に7回コールド勝ち!敗れた桐蔭にも期待の2年生右腕が現る

2024.04.16

【群馬】前橋が0封勝利、東農大二はコールド発進<春季大会>

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード