春季キャンプも中盤に入り紅白戦や練習試合が増えてきた。開幕までの調整が許されるベテランや主力以外の若手選手は、開幕一軍入りを目指してアピールを続けている。

 とくに高卒で入った若手は5年目くらいまでには、ある程度の実績がほしいところだろう。さてそこで各球団の期待の若手とでも言うべき、高卒2年目から5年目までの選手の現在地を確認してみたい。

 中日の若手高卒選手のなかで、現時点においてもっとも一軍で戦力となっているのは中継ぎの藤嶋 健人東邦高→2016年5位)だろう。

 藤嶋は2年となる2018年に一軍デビューをはたすと、これまでに通算77試合に登板している。2019年には開幕から21試合連続無失点と絶好のスタートを切り、14ホールドをマークした。昨シーズンも26試合に登板しており、中継ぎとしての地位を固めつつある。



山本 拓実

 その他の投手では山本 拓実市立西宮高→2017年6位)にかかる期待が大きい。2019年に3勝を挙げ、昨シーズンも先発ローテーション入りを期待されるも、わずか1勝にとどまり結果を残すことができなかった。しかし今年は、2月18日に行われた巨人との練習試合では先発のマウンドに登り3回2安打無失点と上々の滑り出し。先発ローテーション入りを再び狙う。

 野手陣では根尾 昂大阪桐蔭高→2018年1位)と石川 昂弥東邦高→2019年1位)のドラフト1位コンビに注目が集まっている。根尾は対外試合で3試合連続安打と打撃面で成長が見られる。これまでに様々なポジションを守ってきたが、今年はここまで遊撃手での練習が中心。京田 陽太を脅かす存在となることができれば、層は一気に厚くなる。

 一方の石川は今春季キャンプでは二軍だが、仁村 徹二軍監督によると、「今は一軍の速い球には対応できない」と打撃面で課題があるようだ。守備では、外野を含めて全ポジションにつき経験を積んでいる段階だ。攻守ともにレベルアップを図り、一軍昇格を狙っている。

 それ以外では藤嶋と同期の石垣 雅海酒田南高→2016年3位)が、今シーズンのブレイク候補にあげられている。2月13日に行われたDeNAとの練習試合では、4番で起用され濱口 遥大から二塁打を放った。2018年のフレッシュオールスターではMVPを受賞した大砲候補が、ようやくベールを脱ぎそうだ。

 中日は3年連続でドラフト1位は高卒の選手を指名した。今後数年で彼らが一軍の主力になれるかどうかが、チームの鍵を握りそうだ。

【中日の高卒2年目から5年目の選手】
※育成指名で現在も育成契約の選手はのぞく

<高卒5年目>
石垣 雅海酒田南高→2016年3位)
藤嶋 健人東邦高→2016年5位)

<高卒4年目>石川 翔青藍泰斗高→2017年2位)
髙松 渡滝川第二高→2017年3位)
清水 達也花咲徳栄高→2017年4位)
伊藤 康祐中京大中京高→2017年5位)
山本 拓実市立西宮高→2017年6位)

<高卒3年目>
根尾 昂大阪桐蔭高→2018年1位)
石橋 康太関東一高→2018年4位)
垣越 建伸山梨学院高→2018年5位)

<高卒2年目>
石川 昂弥東邦高→2019年1位)
岡林 勇希菰野高→2019年5位)
竹内 龍臣札幌創成高→2019年6位)

<記事=勝田 聡>

関連記事
石川昂、石垣、石橋、根尾、岡林などワクワク感満載の22歳以下の中日の若手野手たち
神ドラフトになりそうな2019年中日ドラフト!石川、郡司ら7人全員がトッププロスペクト!
高橋宏斗(中京大中京)、土田龍空(近江)などの指名により2020年代以降の中日はワクワク感満載