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”ハマの大砲”候補は今年こそ!

2021.02.21

”ハマの大砲”候補は今年こそ! | 高校野球ドットコム
高校時代の細川 成也(明秀日立出身)

 春季キャンプも中盤に入り紅白戦や練習試合が増えてきた。開幕までの調整が許されるベテランや主力以外の若手選手は、開幕一軍入りを目指してアピールを続けている。

 とくに高卒で入った若手は5年目くらいまでには、ある程度の実績がほしいところだろう。さてそこで各球団の期待の若手とでも言うべき、高卒2年目から5年目までの選手の現在地を確認してみたい。

 野手で注目を集めているのは高卒5年目となる細川 成也(明秀学園日立高→2016年5位)だ。細川は、ルーキーイヤーに初打席初本塁打を放つ鮮烈なデビューを飾った大砲候補。

 それ以来、毎年のようにレギュラー候補にあげられていながらものにできていたい。しかし昨シーズンはイースタン・リーグで本塁打と打点の二冠王を獲得し、今春季キャンプでも一軍スタートを勝ちとった。その後も怪我なく順調に調整を続けており、ここまでは梶谷 隆幸(現巨人)が抜けた外野の定位置争いに加わっている。

 高卒2年目となる森 敬斗桐蔭学園高→2019年1位)は、昨シーズン二軍で58試合に出場し、一軍でも8試合に出場し初安打も記録した。今春季キャンプでは二軍スタートだが、練習試合ではさっそく2安打を放ち仁志 敏久二軍監督へと猛アピールしている。2月18日には一軍の練習試合にも出場をはたした。一軍定着への足がかりを掴むシーズンとしたいところ。

 投手陣では京山 将弥近江高→2016年4位)と阪口 皓亮北海高→2017年3位)が、先発ローテーション入りを狙っている。両投手とも2月17日のヤクルトとの練習試合に登板しており、京山が3回2失点、阪口は3回無失点の内容だった。今後のオープン戦でさらなるアピールが必要となる。

 DeNAはドラフト上位で大卒投手を立て続けに指名してきた。そのためドラフト2位以上の高卒選手は、2010年代では北方 悠誠(唐津商業高→2011年1位)、高城 俊人(九州国際大付属高→2011年2位)、そして森の3人だけ。高校時代から大きな注目を浴びて、プロ入りを果たした高卒の選手はほとんどいないのである。

 ドラフト中位・下位指名からの掘り出し物といえる存在は誕生するだろうか。まずは今シーズンの一軍定着が期待される細川、京山、阪口らに注目したい。

【DeNAの高卒2年目から5年目の選手】
※育成指名で現在も育成契約の選手はのぞく

<高卒5年目>
松尾大河秀岳館高→2016年3位)※すでに退団
京山将弥近江高→2016年4位)
細川成也(明秀学園日立高→2016年5位)

<高卒4年目>
阪口皓亮北海高→2017年3位)
櫻井周斗日大三高→2017年5位)
中川虎大箕島高→2017年育1位)

<高卒3年目>
勝又温史日大鶴ヶ丘高→2018年4位)
益子京右青藍泰斗高→2018年5位)

<高卒2年目>
森敬斗桐蔭学園高→2019年1位)
東妻純平(智弁和歌山高→2019年4位)
田部隼人開星高→2019年5位)
浅田将汰有明高→2019年7位)

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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