巨人の高卒5年目までの有望株は?注目すべき7人の投手
戸郷 翔征(聖心ウルスラ学園出身)
春季キャンプも中盤に入り紅白戦や練習試合が増えてきた。開幕までの調整が許されるベテランや主力以外の若手選手は、開幕一軍入りを目指してアピールを続けている。
とくに高卒で入った若手は5年目くらいまでには、ある程度の実績がほしいところだろう。さてそこで各球団の期待の若手とでも言うべき、高卒2年目から5年目までの選手の現在地を確認してみたい。
セ・リーグ3連覇を狙う巨人は投手に期待されている高卒の若手が多くいる。その筆頭格が戸郷 翔征(聖心ウルスラ学園高→2018年6位)だ。
戸郷は高卒1年目から一軍登板を勝ち取るとクライマックス・シリーズや日本シリーズでも登板し、経験をしっかりと積んだ。2年目となった昨シーズンは、先発の柱にまで成長。規定投球回には届かなかったものの、9勝6敗、防御率2.76と高卒2年目としては文句のない成績を残している。
中継ぎでは大江 竜聖(二松学舎大付高→2016年6位)が急成長中だ。2019年に一軍デビューをはたすと、貴重な左の中継ぎとして昨シーズンは43試合に登板。防御率3.11とまずまずの内容だった。
その他でも横川 凱(大阪桐蔭高→2018年4位)に直江 大輔(松商学園高→2018年3位)、育成から這い上がってきた沼田 翔平(旭川大高→2018年育成3位)、堀岡 隼人(青森山田高→2016年育成7位)も一軍デビューを果たしている。
一軍デビューはまだだが、井上 温大(前橋商高→2019年4位)も期待が大きい。ルーキーイヤーとなった昨シーズンは二軍で9試合に登板し、防御率4.80と特段目を引く数字ではなかった。しかし、10月は5試合(20.2回)で防御率2.18と抜群の内容だった。10月21日のヤクルト戦では自己最長となる7回を投げ無失点と猛アピール。フェニックスリーグでも好投を続けており、今シーズン中の一軍デビューもありそうだ。
一方の野手は投手と比べると一軍で結果を出している選手は乏しい。湯浅 大(健大高崎高→2017年8位)が13試合に出場したのみ。湯浅は昨シーズン開幕前に行われた練習試合で2本塁打を放つアピールを見せるも、一軍に定着はできなかった。しかし、現在は一軍の那覇キャンプメンバーに入っている。4年目の今年こそ一軍定着を狙う。
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井上 温大(前橋商出身)
【巨人の高卒2年目から5年目の選手】
※育成指名で現在も育成契約の選手はのぞく
<高卒5年目>
髙田 萌生(創志学園高→2016年5位)※現在は楽天
大江 竜聖(二松学舎大付属高→2016年6位)
<高卒3年目>
増田 陸(明秀学園日立高→2018年2位)
直江 大輔(松商学園高→2018年3位)※現在は育成契約
横川 凱(大阪桐蔭高→2018年4位)
松井 義弥(折尾愛真高→2018年5位)
戸郷 翔征(聖心ウルスラ学園高→2018年6位)
沼田 翔平(旭川大高→2018年育成3位)
<高卒2年目>
堀田 賢慎(青森山田高→2019年1位)※現在は育成契約
菊田 拡和(常総学院高→2019年3位)
井上 温大(前橋商高→2019年4位)
山瀬 慎之助(星稜高→2019年5位)
伊藤 海斗(酒田南高→2019年6位)
(記事:勝田 聡)