公立躍進光る兵庫の底力
東播磨のエース・鈴木悠仁
今年のセンバツ大会には兵庫県勢からは神戸国際大付と東播磨の2校が出場する。神戸国際大付は近畿大会で8強入りで4年ぶり5度目となる選出。東播磨は県大会準優勝、近畿大会出場を果たし21世紀枠で初選出となった。
近年のセンバツ大会で兵庫勢は一昨年の第91回大会で明石商が、2017年の第89回大会でも報徳学園がともに4強入りを果たしており、全国の舞台でも好成績を残している。また、過去10大会で8強以上の成績を残しているチームは以下の通り。
2011年 第83回大会
加古川北 8強
2016年 第88回大会
明石商 8強
2017年 第89回大会
報徳学園 4強
2019年 第91回大会
明石商 4強
兵庫県勢は過去10大会で4度、ベスト8以上の成績を残しており、近年は公立校の躍進も期勝っている。また県勢から過去10大会では、2010年(神戸国際大附、神港学園)、2011年(加古川北、報徳学園)、2016年(明石商、長田)、2017年(報徳学園、神戸国際大附)と今大会を含めて5度、2校以上が出場している。そして、2012年の洲本、2016年の長田に続き21世紀の選出も兵庫から3度目となり、全国的にもハイレベルなチームが多いことを表している。
近年の最高成績は2019年の明石商の4強だが、兵庫県勢のセンバツ優勝回数は6度を誇り、直近では2002年に報徳学園が達成している。
そして今回一般枠で出場する神戸国際大附は2005年の第77回大会では4強入りを果たしているが、その後出場した2大会では初戦敗退を喫しており、勝ち星を得られていない。今大会は同校としては16年ぶりのセンバツ白星がかかっている。
そして21世紀枠を勝ち取った東播磨は初出場だが、同校を率いる福村順一監督は2011年の第83回大会では加古川北の監督としてセンバツ8強入りを経験している。今大会は自身3度目の甲子園となり公立の知将としての手腕にも注目が集まる。
今大会、近畿地区からは奈良(智辯学園、天理)とともに2校選出を果たした兵庫県勢。県勢としては19年ぶりのセンバツ優勝に期待がかかる。
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