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プロ野球選手の兄の背中を追いかける最速143キロ左腕・中川大雅(箕島)の決意

 長い高校野球の歴史の中で、いくつもの名勝負を演じてきた箕島。優勝4回を含む春夏合わせて17回の出場を誇る伝統校ではあるが、2013年の夏の甲子園を最後に聖地からは遠ざかっているのが現実だ。昨秋も一次予選を勝ち上がって二次予選まで進むも、智辯和歌山の前に0対13という結果だった。

 8年ぶりの甲子園に行くためには多くの課題が残るが、そのカギを握るのが中川 大雅北地 一星のWエースだ。

 中川は兄が横浜DeNAでプレーする虎大で、兄の姿を見て箕島の門をたたいた。最速143キロを計測する伸びのあるストレートを軸に強気な投球でバッターを抑える本格派左腕。気持ちで投げるところも魅力だが、チームを指揮する北畑監督も「マウンド度胸や切れのあるボールは中川の期待できるところです」と評価している。

 旧チームから主力投手として活躍し続けており、大黒柱として最後の1年を迎えている。過去の取材では「プロのスカウトから注目される投手になれるように成長したいです」と意気込んでおり、プロ入りへの意識は既にあった。高い意識をもって春までに化ければ、古豪復活の原動力となりうる。



北地一星(箕島)

 その中川のライバルが北地だ。最速130キロ台ではあるが、181センチの身長を活かし手角度のあるボールを投げ込むのが武器。また大きく曲がるカーブも光る北地だが、腕の振りや体重移動などフォームには課題が残る。また体重もまだ軽くフィジカル強化も残されているが、身体が出来上がってくれば面白い存在となることが考えられる。

 その2人を引っ張り、主将としてチームをまとめる辻 航平も古豪復活のカギを握る。1年生の夏から試合に出場する経験者であるが、新チーム発足時にセカンドからキャッチャーへコンバート。「野球センスが優れている部分があるので、コンバートしました」と北畑監督は経緯を語るが、攻守にわたって期待を寄せている。

 特殊なポジションに辻は「難しいことが多い」と感じながらも必死に食らいつきながら日々成長している。打者としては3番に座るが、意識することは繋ぐこと。青木 宣親を意識して、開きを抑えるスイングを心がけて練習に打ち込んでいる。

 左右のWエースに扇の要。バッテリーを中心とした守備のチームが形となれば、箕島の上位進出がぐっと近づく。今年は小園 健太擁する市立和歌山に注目が集まるが、古豪・箕島の躍進からも目が離せない。

(文:編集部)



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