2月4日、12球団最速で阪神が紅白戦を行った。注目のドラフト1位ルーキー佐藤 輝明は「1番・左翼」で先発出場。快音は響かず3打数ノーヒットに終わっている。

 一方で2019年のドラフト1位西 純矢は2回無失点と上々の滑り出しを見せた。主砲の大山 悠輔からは空振り三振を奪い、矢野 燿大監督へ猛アピールしている。

 昨シーズンは一軍デビューをはたすことはできなかったが、ファームでは11試合に登板し4勝3敗、防御率4.00とまずまずの成績を残した。9月上旬までは短いイニングでの登板だったが、9月24日からは5試合連続で5回以上を投げている。また、10月18日の広島戦では6.2回1失点と好投し大器の片鱗を見せた。

 今シーズンはさらなる飛躍が期待されていることは間違いない。チーム初となる紅白戦で先発を任されていることからも矢野監督が期待していることもわかるだろう。

 さて阪神における過去の「高卒ドラ1投手」たちは、2年目にどのような成績を残してきたのだろうか。平成元年(1989年)以降の選手たちを振り返ってみたい。

 平成元年以降に阪神が1位で獲得した高卒の投手は西が6人目になる。これまでの5人のうち2年目に一軍登板を果たしているのは、藤浪 晋太郎大阪桐蔭高/1994年1位)と藤川 球児(高知商高/1998年1位)のふたり。

 藤浪は先発ローテーションの一角を占め規定投球回に到達し11勝をマークした。一方の藤川は中継ぎとして19試合に登板。この時点で勝ちパターンに入っていなかったが、22.2回を投げ25三振と投球回数を上回る三振を奪っていた。両投手とも2年目から、「おためし」や「顔見せ」以上の出番を勝ち取っていたのである。

 一方で高卒2年目のシーズンに一軍登板できなかったのが、安達智次郎(村野 工業高/1992年1位)、山村 宏樹(甲府工高/1994年1位)、鶴 直人近大附高/2005年1位)の3人だ。

 安達はそれ3年目以降も一軍での登板はなく、一軍未登板で現役を引退した。山村は3年目に一軍初登板を果たし、4年目に初勝利。その後、近鉄、楽天へと所属を変えながら通算225試合に登板。楽天の創設期を中継ぎとして支えている。

 鶴も3年目に一軍初登板を掴むと、2012年には中継ぎとして43試合に登板し防御率1.89と中継ぎ陣を支えた。その後、2016年の現役引退までに通算117試合の登板で9勝8敗、防御率3.80の結果を残している。まずまずではあるが、ドラフト1位の黄金ルーキーということを考えると、少し物足りなさが残る。

 はたして西は、藤浪や藤川のように2年目から多くの出番を勝ち取ることができるだろうか。期待の若虎から目が離せない。

<阪神の高卒ドラフト1位投手>

2019年:西 純矢創志学園高)
[2021年]

2012年:藤浪 晋太郎大阪桐蔭高)
[2014年]25試合 11勝8敗 163回 奪三振172 与四球64 防御率3.53

2005年:鶴 直人近大附高)※高校生ドラフト
[2007年]一軍登板なし

1998年:藤川 球児(高知商高)
[2000年]19試合 0勝0敗 22.2回 奪三振25 与四球18 防御率4.76

1994年:山村 宏樹(甲府工高)
[1996年]一軍登板なし

1992年:安達 智次郎(神戸村野工高)
[1994年]一軍登板なし

(文:勝田 聡)

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