投手大豊作98年世代 甲子園最多出場投手は?
山崎 颯一郎、早川 隆久、藤嶋 健人、鈴木 昭汰、高橋 昂也
近年の野球界で好投手を多く輩出しているのが1998年世代だ。オリックスの若きエース・山本 由伸(都城)や、甲子園優勝投手の西武・今井 達也(作新学院)などがプロの世界で結果を出している。そんな中、昨年のドラフトでは早稲田大の早川 隆久(木更津総合出身)が4球団の競合の末、東北楽天に1位指名を受けた。早川は高校時代から騒がれていた。そこで今回は1998年世代投手の中で甲子園に3度も出場し、高校時代から注目を集めた投手を紹介する。
2年半の高校野球生活で甲子園の出場機会は最大5度。その中で3度出場を果たしたのがこの5名の投手だ。
まず、1年夏に甲子園のマウンドを経験したのは現中日の藤嶋 健人だ。甲子園デビュー戦となった日南学園戦では8回9安打3失点で勝利投手となった。3年夏の2回戦、八戸学院光星戦では5対9の4点差で迎えた9回裏に5点を奪う大逆転劇を演じたのも印象的だった。
2年春には木更津総合の早川 隆久、常総学院の鈴木 昭汰が甲子園デビューを果たす。両者ともに主戦投手として登板し、鈴木はベスト8進出に牽引した。早川は3年春には2回戦で優勝候補の大阪桐蔭を撃破し、8強入りを果たした。そして3年夏には両者ともに8強進出を果たし、ともに3季で5勝を挙げた。
山崎 颯一郎は2年春に登板機会はなかったもののエース・平沼 翔太の活躍で全国制覇を経験。2年夏の2回戦、花巻東戦で甲子園デビューを果たした。2番手として登板し、2回を4奪三振無失点と好投した。エースとなり臨んだ3年春は一回戦の青森山田戦で4安打完封勝利を飾った。
花咲徳栄の高橋 昂也は2年夏で甲子園デビューから、3季連続出場を果たした。2年夏は8強へ牽引し、2015年から5年連続甲子園出場の礎を築いた。
昨年は早川、鈴木がともにドラフト1位指名を受けプロの世界に足を踏み入れる。高校、大学でスター街道を歩んできた二人はプロの世界ではどのような活躍を魅せたくれるだろうか、注目だ。
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