1月29日、今年のセンバツ出場32校が決定した。今大会は一般選考枠で28校、そして神宮大会中止に伴い増枠された21世紀枠で4校が選出された。今大会の出場校は23校が私立校で9校の公立校という内訳となった。今回は制約が多い公立校で強豪私学と戦ってきた知将たちに焦点を当てる。

 まずは、2年連続で秋季東海大会準優勝を果たし”古豪復活”という言葉がぴったりな県立岐阜商だ。同校で2018年3月から指揮するのが鍛治舎巧監督だ。同校OBである鍛治舎監督は早大、松下電器でプレーし、社業の傍ら高校野球の解説者や、オール枚方ボーイズの監督を務めるなど、学生野球に精通してきた。前任の秀岳館で高校野球の指導者デビューを果たすと3季連続で甲子園ベスト4を達成。全国の高校野球ファンに名将と言わしめた。県立岐阜商では、昨年に続き2大会連続で選抜大会出場校に選出された。この春は2015年以来の甲子園勝利を目指す。

 昨秋唯一の公立校で地区大会の王者となった大崎は初の甲子園となった。大崎を率いる清水央彦監督は2009年、清峰の部長兼コーチとして全国優勝を経験した。佐世保実でも2012年、2013年夏に甲子園出場を果たしており経験豊富だ。2018年春から同校の監督に就任すると廃部寸前から再建を図り、2019年秋から3季連続で県大会を制すなど実力を伸ばしていた。全国制覇を達成した時と同じく公立校の九州王者として甲子園に帰ってくる。

 そして早くも世代No.1と呼び声が高い小園 健太擁する市立和歌山も近畿地区を代表する公立の雄だ。昨秋はライバル智辯和歌山に3度勝利し圧倒した。その市立和歌山を率いる半田真一監督は同校OBでこれまで春夏通算4度甲子園を経験している。そして智辯和歌山の中谷仁監督と小中学時代は同チームでプレーした。和歌山の同じチームでプレーした一学年違いの二人が以下の和歌山高校野球を牽引している。

 また、昨秋県準優勝を果たし21世紀枠で選出された東播磨の福村順一監督も前任の加古川北で2度甲子園を経験している。

 近年私立校の強さが目立つが、実績のある指導者が率いる公立校の戦いぶりにも注目だ。

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