田中将大(駒大苫小牧出身)や坂本勇人(光星学院出身)など2006年高校生ドラフト1位の選手たち
坂本勇人
田中 将大が日本へ帰ってくる。2014年からヤンキースでプレーしていた田中はこのオフシーズンに契約が満了。1月28日に古巣・東北楽天ゴールデンイーグルスへ復帰することが発表され、日本球界に戻ってくることとなった。
さて、そんな田中は2006年の高校生ドラフト1巡目で指名を受け、楽天へと入団した。その他のドラフト1巡目の選手たちにはどのような選手がいたのだろうか。振り返ってみたい。
田中と同じくMLBへ活躍の場を移したのが、前田 健太(PL学園高→広島)である。今年はツインズで2年目のシーズンを迎える。NPBでは坂本 勇人(光星学院高→巨人)が出世頭。昨年2000本安打を達成し、同期の中でもっとも早く名球会入りを達成した。
ドラフト当時に坂本よりも高い評価を受けていたのが、堂上 直倫(愛工大名電高→中日)である。プロ入り4年目に82試合に出場するも伸び悩み、ようやくプロ10年目となる2016年に初めて規定打席に到達。その後は故障もあり出場機会を減らしている。
1巡目で堂上の抽選を外した阪神が、次に指名したのが野原 将志(長崎日大高)だった。打てる遊撃手として期待されたものの、一軍では15試合の出場にとどまり、2013年に退団。それ以降も三菱重工長崎でプレーしていたが、2016年シーズンで現役に別れを告げた。
ロッテの福田 秀平(多摩大聖ヶ丘高)もドラフト1巡目指名だった。ソフトバンク時代に規定打席到達はなかったものの、俊足かつ複数のポジションを守ることができる強みをいかし一軍に定着。2019年シーズンオフに国内FA権を行使し、ソフトバンクからロッテへと移籍した。
その他の野手では西武の木村 文和(現木村 文紀/埼玉栄高)が現役でプレーしている。投手としての入団だったものの、目立った実績を残すことが出来ず2011年シーズン途中に野手へと転向した。規定打席到達経験はないものの、2度に渡って2桁本塁打をマークしている。
木村と同じようにプロ入り後に投手から野手へと転向したのが北 篤(小松工業高)だ。横浜(DeNA含む)、日本ハム、巨人と3球団を渡り歩き56試合に出場。2017年シーズンに現役を引退した。
投手陣では、このオフシーズンに日本ハムから西武へと移籍した吉川 光夫(広島広陵高)がいる。吉川は2012年に14勝5敗、防御率1.71の成績で最優秀防御率のタイトルとMVPを受賞している。この世代のMVP受賞は吉川がもっとも早かった。
その他では大嶺 祐太(八重山商工高→ロッテ)、増渕 竜義(鷲宮高→ヤクルト)、延江 大輔(瀬戸内高→オリックス)の3投手がドラ1入団。大嶺は育成契約を経て昨年8月に支配下登録へと復帰したばかり。2021年シーズンは4年ぶりの一軍勝利を目指すことになる。
増渕は2010年シーズンに中継ぎとして57試合に登板。翌2011年には先発含め27試合の登板で7勝を挙げた。2014年シーズン開幕直後に日本ハムへ移籍するも、移籍後は一軍出場がなくすでに現役を引退している。延江は一軍登板なく2012年に現役を引退した。
2006年のドラフトから15年が過ぎ、田中と同期のドラフト1巡目指名選手のうち4人がすでに現役を引退している。残りの8選手たちが1年でも長くプレーすることに期待したい。
<2006年高校生ドラフト1巡目指名選手>
横浜:北 篤(小松工業高)※すでに現役を引退
楽天:田中 将大(駒大苫小牧高)
広島:前田 健太(PL学園高)※現MLBツインズ
オリックス:延江 大輔(瀬戸内高)※すでに現役を引退
巨人:坂本 勇人(光星学院高)
ロッテ:大嶺 祐太(八重山商工高)
ヤクルト:増渕 竜義(鷲宮高)※すでに現役を引退
ソフトバンク:福田 秀平(多摩大聖ヶ丘高)※現ロッテ
阪神:野原 将志(長崎日大高)※すでに現役を引退
西武:木村 文和(現木村 文紀/埼玉栄高)
中日:堂上 直倫(愛工大名電高)
日本ハム:吉川 光夫(広陵高)※現西武
(記事:勝田 聡)
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