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掛布、新庄、赤星…阪神の下位指名選手でベストナインを組んでみた

2021.01.25

掛布、新庄、赤星...阪神の下位指名選手でベストナインを組んでみた | 高校野球ドットコム

大学時代の梅野 隆太郎(福岡大/2013年4位)

 矢野燿大監督が就任してから阪神は3位、2位と順位をひとつずつ上げてきた。と、なれば今シーズンの目指すところは優勝だろう。そのためにメル・ロハス・ジュニア、チェン・ウェイン、ラウル・アルカンタラと3人の外国人選手を補強した。

 ドラフトでは1位でスラッガー候補の佐藤 輝明を獲得。下位でも栄枝 裕貴(4位/立命館大)、村上 頌樹(5位/東洋大)、中野 拓夢(6位/三菱自動車岡崎)、石井 大智(8位/四国IL高知)と大卒や社会人、そして独立リーグ出身と高卒出身の選手と比べると、早い段階で一軍起用されそうな選手を指名した。とくに中野には、大卒社会人出身だけに1年目からの活躍が期待される。

 阪神の歴代のドラフトを振り返ると、下位指名から這い上がってきた選手も多い。そこでドラフト下位指名選手によるベストナインを組んでみた。

※ここでは下位指名を4位以下としている。また、外野は右翼・左翼・中堅でわけていない。

 投手はJFKの一角を占めた久保田 智之(常盤大/2002年5巡)を選出した。1年目から26試合(先発10試合)に登板。3年目からは中継ぎに定着すると、2007年にはNPB記録となる90試合に登板し46ホールドをマークした。その他では御子柴 進松本工高/1982年4位)や田村 勤(本田技研和光/1990年4位)、川尻 哲郎(日産自動車/4位)らが下位指名から主力となっている。

 捕手は現役の梅野 隆太郎(福岡大/2013年4位)。その他には同じく現役の原口 文仁帝京高/2009年6位)も下位指名からの躍進組だ。

 内野手は、一塁に桧山 進次郎(東洋大/1991年4位)、二塁は前田 大和樟南高/2005年高4巡)、三塁に掛布 雅之習志野高/1973年6位)、そして遊撃が藤本 敦士(デュプロ/2000年7位)を選んだ。

 掛布は高卒でドラフト6位という評価でのプロ入りだったが、1年目から83試合に出場し、2年目からはほぼレギュラーに定着。6年目に本塁打王に輝くと、引退するまでに合計3度、本塁打王を獲得した。阪神の日本人選手では掛布が最後の本塁打王でもある。

 その他は比較的最近の選手になる。現在DeNAでプレーする大和は、阪神時代に二塁での出場がもっとも多かった。

 外野は赤星 憲広(JR東日本/2000年4位)、新庄 剛志(西日本短大付属高/1989年5位)、坪井 智哉(東芝/1997年4位)の3人。

 赤星と坪井は大卒社会人から1年目にレギュラーを掴んだまさに即戦力。赤星は1年目から盗塁王を獲得し、坪井は首位打者争いを演じて打率.327を記録している。新庄は2年目に初めて一軍出場を掴むと、3年目に95試合に出場しそれ以降はレギュラーに定着。4年目には23本塁打を放った。3人とも下位指名ながら、早い段階で一軍起用されていたことがわかる。

 また意外かもしれないが、ドラフト外での入団から主力になった選手はほとんどいない。阪神のドラフト外入団で目立った成績を残した選手が、吉竹 春樹(九州産業高/1978年外)くらいだった。

 はたして中野は大卒社会人で下位指名入団の先輩である赤星や坪井のように、1年目から結果を残すことができるだろうか。

<ドラフト下位指名だけによるベストナイン>
※ドラフト4位以下

投手:久保田 智之(常盤大/2002年5巡)
捕手:梅野 隆太郎(福岡大/2013年4位)
一塁:桧山 進次郎(東洋大/1991年4位)
二塁:前田 大和(樟南高/2005年高4巡)
三塁:掛布 雅之(習志野高/1973年6位)
遊撃:藤本 敦士(デュプロ/2000年7位)
外野:赤星 憲広(JR東日本/2000年4位)
外野:新庄 剛志(西日本短大付属高/1989年5位)
外野:坪井 智哉(東芝/1997年4位)

(記事:勝田 聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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