大谷、藤浪とともに注目された12年のBIG3と報じられた大型左腕も野球人生の岐路に
高校時代の濱田 達郎
2012年の高校野球で、MLBで活躍するエンゼルス・大谷 翔平投手(花巻東出身)、来年からのMLB挑戦を目指している阪神・藤浪 晋太郎投手(大阪桐蔭出身)とともに、「高校BIG3」として注目されたのは、中日(育成)の左腕・濱田 達郎投手(愛工大名電出身)だった。
名門・愛工大名電(愛知)のエースとして2年秋、明治神宮大会で準優勝。3年春のセンバツでもベスト8入りを果たした。
当時の濱田は高校生としては一級品だった。左スリークォーター気味から常時140キロ〜145キロの速球を連発し、120キロ前半のスライダーで翻弄する投球は超高校級だった。
その濱田を初めて見たのは2年春の地区予選。135キロ程度だったが、キレの良い直球を投げ込んだのを覚えている。
中日から2位指名を受け、プロ2年目には完封勝利を含む5勝をマークするも、それが最後となった。故障も多く、通算28試合にとどまった。
満足いく成績ではなかったかもしれないが、一瞬でも輝きを見せてくれたのは良かったといえる。引退と報じられているが、もし指導者となった時はいろんな経験を伝えてほしいと願っている。