このオフシーズン、ヤクルトはオスナ、サンタナと強打の外国人選手を2人補強した。とくにサンタナは2017年シーズンにMLBで30本塁打を放っており、日本でも30本塁打以上の期待がかかっている。

 現在のチーム事情を見るとサンタナは右翼での起用が濃厚だ。ここ数年のヤクルトは右翼で雄平をメインで起用してきたが、昨シーズンは43試合の出場で打率.223(103打数23安打)と結果を残すことができなかった。今シーズン中に37歳になることを考えると、外国人選手の補強に頼るのも致し方ないかもしれない。

 しかし、その他の若手選手を見渡してみると、将来的に30本塁打を狙えそうな楽しみな存在がいる。濱田 太貴中山 翔太のふたりだ。

 高卒3年目を迎える濱田は、昨シーズン33試合の出場で3本塁打を放った期待の大砲候補だ。高卒2年目の時点で3本塁打は、山田 哲人(1本塁打)も上回っている。

 105打席で30三振という三振の多さ、守備面の粗さと課題はまだまだある。それらを克服することで、レギュラーを奪うことができれば30本塁打も夢ではない。山田や村上 宗隆とともに高卒生え抜きの30本塁打トリオへの期待も膨らんでくる。

 一方、大卒3年目を迎える中山は、昨シーズン代打で球団2位タイとなる4本塁打を放ち存在感を見せた。しかし、本人はそれで納得している素振りは微塵もない。契約更改後の記者会見でも、「悔しさしかない」と語っていた。レギュラーを獲得し、通年で30本塁打以上を目指していきたいことだろう。

 ヤクルトの歴史を振り返ると山田や村上のように、生え抜きの高卒出身で30本塁打以上を記録しているスラッガーは複数いる。国鉄時代の町田 行彦、杉浦 亨、池山 隆寛、そして岩村 明憲がそうだ。しかし生え抜きの大卒出身で30本塁打以上を記録しているのは、1988年の広澤 克実(明治大/30本)ひとりだけ。

 広澤の前にも後ろにも、30本塁打以上を記録した大卒出身の選手はいないのである。はたして中山は、球団史上2人目となる生え抜き大卒選手による30本塁打達成者となるだろうか。

<ヤクルトの30本塁打以上達成者>
※生え抜き日本人選手
※前身球団含む

町田 行彦(長野北高/1955年)
杉浦 亨(愛知高/1985年)
池山 隆寛(市立尼崎高/1988年・1989年・1990年・1990年・1991年)
広澤 克実(明治大/1988年)
古田 敦也(トヨタ自動車/1992年)
岩村 明憲(宇和島東高/2004年・2005年・2006年)
山田 哲人履正社高/2015年・2016年・2018年・2019年)
村上 宗隆九州学院高/2019年)

(記事:勝田 聡)


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