2020年シーズンは2年連続でリーグ制覇を達成し、日本シリーズ出場を果たした巨人。その巨人の昨年のレギュラーのドラフト指名順位はどうだっただろうか。昨シーズン300打席以上を記録した野手は以下の通り。

【2020年シーズン300打席以上】
捕手  大城 卓三 (東海大相模出身)2017年3位   社会人卒
内野手 岡本 和真智辯学園出身)  2014年1位   高卒
内野手 坂本 勇人光星学院出身)  2006年1位   高卒
内野手 中島 宏之(伊丹北出身)   2000年5位   高卒
内野手 吉川 尚輝中京出身)    2016年1位   大卒
外野手 松原 聖弥(仙台育英出身)  2016年育成5位 大卒
外野手 丸 佳浩千葉経大附出身)  2007年3位   高卒

 この中で1位指名で獲得した選手は、坂本 勇人岡本 和真吉川 尚輝の3名で、その他上位指名の選手は5名だった。昨季レギュラー不在の左翼手には外国人枠のウィラーのほか、2017年6位の若林 晃弘桐蔭学園出身)、2004年4位の亀井 善行(上宮太子出身)、2015年2位の重信 慎之介(早稲田実業出身)、などが多く出場していた。経歴別で見ると高卒が4名、大卒が2名、社会人卒が1名という内訳だった。

 特に坂本は堂上 直倫の外れ1位で入団、岡本は巨人の一本釣りで獲得に成功した。現在の巨人の顔と言えるこの2名は競合した選手ではないが、結果的に彼らの獲得は大成功となった。巨人といえば、ドラフト1位野手をしっかりと主軸として厳しく育てる。松井 秀喜(92年1位 星稜出身)、高橋由伸(97年1位 桐蔭学園出身)、阿部慎之助(00年ドラフト1位 安田学園出身)などスケール抜群の野手を育て来たが、原体制になって、育成枠、下位指名の選手をいぶし銀として存在感を発揮しているのがすごい。

 今年シーズン中盤から2番・右翼手としてレギュラーに定着した4年目の松原 聖弥が育成出身として300打席以上を記録し打率.263とブレイクを果たした。松原以外では主に増田 大輝小松島出身)が代走中心に74試合で23盗塁をマークし、勝利に貢献している。育成上がりの野手としてば、松本哲也(山梨学院出身 2006年育成3位)が300打席以上2回経験しており、ドラフト1位と育成上がりの野手がしっかりと活躍したときの巨人は強いことがうかがえる。

 坂本、岡本、丸を筆頭にレギュラークラスで活躍する野手はやはり上位指名の選手が多い。昨年のドラフトでは野手では3位に中京大中京の中山 礼都を指名している。ドラフト上位野手、下位指名、育成枠の指名選手をバランスよく鍛え上げて行って、常勝軍団を築き上げることを期待したい。