DeNA待望のスピードスターへ!ルーキーイヤーに大器の片鱗見せた森敬斗

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2021.01.12

高校時代の森敬斗(桐蔭学園出身)

 福岡ソフトバンクの優勝で幕を閉じた2020シーズンのプロ野球。広島東洋・森下 暢仁大分商出身)や東北楽天・小深田 大翔(神戸国際大附出身)を始め、ルーキーたちもその盛り上がりに大いに貢献したが、彼らのように一軍で活躍するルーキーもいる一方で、高卒ルーキーたちは主にファームで力を蓄えた選手が多かった。

 未来のプロ野球を盛り上げるプロスペクトたちのルーキーイヤーを振り返りつつ、2021年シーズンの展望を見ていきたい。今回は横浜DeNAベイスターズの森 敬斗桐蔭学園出身)だ。

2年目はファームで打率3割・OPS.7以上を期待

 桐蔭学園時代には主将として2年秋の関東大会を制し、同校にとって16年ぶりの甲子園となる選抜出場の原動力となった森。1年目のシーズンはファームで遊撃レギュラーに定着し、一軍でも初打席初安打と鮮烈なデビューを飾った。

▼今シーズン成績
8試合 打率.250(12打数3安打) 0本塁打 0打点 0盗塁 0四球 0三振 長打率.333 出塁率.250(一軍)
58試合 打率.210(186打数39安打) 2本塁打 13打点 7盗塁 12四球 48三振 長打率.280 出塁率.260(ファーム)

 2020年シーズンは主にファームで経験を積んだ森。序盤こそ出遅れたものの、最終的には58試合に出場してイースタン・リーグの規定打席をクリアした。打率.210は規定打席に到達した28人中27位、長打率.280、出塁率.260はいずれも最下位と、決して満足のいく成績ではなかったものの、ルーキーにとって一番重要とも言える経験を積むことができたシーズンだった。守備面では57試合で遊撃を守り11失策、守備率は.955だったが、随所で身体能力の高さを活かしたプレイを見せた。

 続いて、森のファームでの打席数とOPSの推移を見ていこう。



森敬斗の打席数とOPS(2020年・ファーム)

 6月はわずか2試合3打席のみの出場で心配の声もあった森だが、7月からは順調に出場数を伸ばしていく。7月2日の東北楽天戦では初安打となる逆方向への一発、翌3日にはマルチヒットをマーク。この影響もあり7月序盤のOPSが高くなっているが、以降は打率1割台と苦しみ、一時はOPS0.4以下まで落ちてしまった。

 8月は月間打率.227、9月は同.257と持ち直すと、同時にOPSも徐々に上向き、夏場以降は0.55前後に落ち着いている。10月は長打率.364、出塁率.257でOPS.621をマークするなど、プロの投球に対応してみせた。

 10月27日には一軍初昇格を果たし、その日の読売ジャイアンツ戦の8回に代打で登場。ビエイラの154キロ直球を左翼フェンス直撃の二塁打とした。その後も出場を続け、思い切りの良さや、抜群のスピードを活かした走塁などを披露。未来のスター候補誕生を予感させた。

 随所で光るものを見せた森だったが、1年目は規定打席には到達しながらもコロナ禍の影響で207打席にとどまってしまった。2年目はファームで開幕スタメン、不動の遊撃レギュラーの座を掴み取り、400打席以上、2020年に2年目の小園 海斗報徳学園出身→広島)がマークした打率3割・OPS0.7以上を目指したいところだ。

 一部報道などで2021年は「開幕1番・遊撃」と言う文字も躍るが、三浦 大輔新監督は「まだやることがある」と、現段階での抜擢はなさそうだ。今シーズンもしっかりファームで腕を磨き、シーズン中に「戦力」としての一軍昇格を期待したい。

(記事=林 龍也)

データ協力: やきうのおじさん(@yakiunoojisan
Twitterで野球の分析を行う。本記事のデータはすべて日本野球機構(NPB)のオープンデータを使用。

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