湘南、東京大で活躍した速球派左腕が現役引退を表明 東京大時代は通算6勝をマーク
東大時代の宮台 康平
今季までヤクルトでプレーした宮台 康平投手(湘南高出身)が現役引退することを表明した。
宮台は東京大で活躍した速球派左腕というイメージが強いと思うが、神奈川の伝統校・湘南を牽引した左腕投手でもあった。13年、当時の神奈川の高校野球といえば、松井 裕樹投手(桐光学園ー楽天)が大注目されていた。その中でも宮台は2年冬にスリランカ遠征を経験。県内では名が知られた存在であった。
当時の春季大会、保土ケ谷球場では松井擁する桐光学園は横浜と激しい争いを演じた中、改修前の等々力球場でその投球を見た。130キロ前後だが、回転の良い直球を投げ込んでいた。牽制も上手く、打撃センスも高く、野球センスが優れた投手であった。この春は準々決勝まで勝ち進み、東海大相模と対戦した。
その後、東京大に合格し、話題にもなった。東京大ではしっかりとエースへ成長し、計38試合に登板し、6勝を記録。威力有る快速球は他の5大学の投手に負けていないことを証明し、日本ハムから7位指名を受けた。
当時の東京大の監督であった浜田氏は「東大の選手の中では取り組む姿勢は、ずば抜けていましたし、六大学で色んな選手を見ても引けを取らないなと思いました。プロに行ける可能性があるなと」と、語るように確かな努力がプロ入りにつながった。
プロでは通算3試合に終わった。それでもここまでの足跡は忘れられないものであった。第二の人生でも活躍を期待したい。