鈴木、中森など支配下5名全員が甲子園経験した千葉ロッテのルーキーたち
ドラフト1位・鈴木昭汰 ※写真提供=法政大野球部
今シーズンのロッテは2位に入り、2016年以来4年ぶりとなるクライマックスシリーズ出場を果たした。もちろん来シーズンはそれ以上を目指すことになる。
そんなロッテは、ドラフト1位で鈴木昭汰(常総学院高→法政大)を指名し獲得した。鈴木は大卒左腕だが、常総学院高時代から注目されており、2年春、3年春、夏と3度の甲子園に出場。2年春、3年夏と2度ベスト8まで勝ち進んでいる。
2年春は準々決勝で大阪桐蔭高相手に8回5失点(自責3)と打ち込まれ甲子園を去ったが、福田光輝(現ロッテ)に本塁打を含む2安打を浴びた。3年夏は3回戦で履正社高相手に9回4失点(自責3)の内容で準々決勝進出を決めている。この試合では安田尚憲(現ロッテ)に対し4打数ノーヒット。4番を完全に封じ込めた。鈴木は甲子園で実績を残し、大学でさらなる進化を遂げドラフト1位にまで上り詰めたのである。
ロッテのその他のドラフト指名選手(支配下)たちを見ると、全員が高校時代に甲子園(交流試合含む)への出場経験があった。
2位の中森俊介(明石商)は1年夏、2年春、夏、そして今年行われた交流試合にも出場している。2年春は準決勝で東邦高と対戦。石川昂弥(現中日)と投げ合い、6回まで無失点も終盤に崩れ敗れている。2年夏は準決勝で履正社高と対戦。小深田大地(現DeNA)に3安打、井上広大(現阪神)にも1安打を浴びるなど8回5失点と打ち込まれ甲子園を去った。
3位の小川龍成(前橋育英高→國學院大)は3年夏に主将として甲子園の土を踏んだ。「4番・遊撃」として出場した初戦の嘉手納高戦で二塁打を放ったものの、チームは敗れている。
4位の河村説人(白樺学園高→亜細亜大→星槎道都大)は、3年夏にエースとして甲子園に出場。初戦の下関商高戦で先発するも5回3失点の内容で降板。チームもそのまま敗れている。
5位の西川僚祐(東海大相模高)は2年夏、そして今年行われた交流試合に出場。2年夏は2試合で8打数ノーヒットと結果を残すことができなかった。しかし、大阪桐蔭高と対戦した今年の交流試合では3打席目で安打を放ち一矢報いている。
このようにロッテのドラフト指名選手(支配下)たちは、5人全員が高校時代に甲子園への出場を果たしていた。NPBの世界でも同様に結果を残すことができるだろうか。
<ロッテの2020年ドラフト会議指名選手>
※支配下のみ
1位:鈴木昭汰(常総学院高→法政大)
2位:中森俊介(明石商)
3位:小川龍成(前橋育英高→國學院大)
4位:河村説人(白樺学園高→亜細亜大→星槎道都大)
5位:西川僚祐(東海大相模高)
(記事=勝田 聡)