パ・リーグを圧倒的な強さで制し日本一4連覇を達成したソフトバンクは、10月に行われたドラフト会議で5人の高校生を指名した。

 最初の入札では即戦力大砲候補の佐藤 輝明(近畿大→阪神)に入札したものの抽選で外れ。すると今度は、高校生スラッガーの井上 朋也花咲徳栄高)へと入札。ここでは単独での入札となり交渉権を獲得した。すでに新入団選手発表会も行われ、背番号も「44」と発表されている。

 ソフトバンクの「44」は、今シーズンまでバンデンハークが背負っていたが、2011年から2014年までは柳田 悠岐が着用していた。球団としてもスラッガーへの開花に期待を寄せていることだろう。

 井上は高校時代に3度に渡って甲子園(交流試合含む)に出場している。初めての甲子園となった1年夏の大会では、1学年上の韮沢 雄也(現広島)、2学年上の野村 佑希(現日本ハム)とともに「7番・右翼」でスタメンに名を連ねていた。

 初戦の鳴門高戦では4打数3安打2打点の活躍でチームを勝利に導いている。しかし、続く横浜高戦では及川 雅貴(現阪神)などと対戦し、5打数1安打と抑え込まれチームも敗れている。

 2年夏は初戦で明石商と対戦。この試合で井上は「4番・右翼」で韮澤の後ろを任されたが、同じく2年生の中森 俊介(現ロッテ)の前に4打数1安打に終わりチームを勝利に導くことはできなかった。

 今年行われた交流試合でも1年前と同じく4番での起用だったが、ポジションは三塁に変わっていた。大分商相手に2打数ノーヒットに終わったものの2つの四球を選んでいる。

 井上以外の指名選手を見ると、甲子園に出場経験があるのは5位の田上 奏大履正社高)ひとりだけしかいない。

 田上は2年春の星稜高戦において代打で出場するも、奥川恭伸(現ヤクルト)の前に三振に倒れている。チームが優勝した2年夏は背番号「15」でベンチ入りしていたものの、出場機会には恵まれなかった。

 常勝軍団になりつつあるソフトバンクの新入団選手は、5人のうち2人に甲子園への出場経験があった。一方で3人は高校時代に大舞台への出場は叶わなかったことになる。はたしてプロの世界では結果を残し、大舞台に立つことができるだろうか。

<ソフトバンクの2020年ドラフト会議指名選手>※支配下のみ

1位:井上 朋也花咲徳栄高)
2位:笹川 吉康横浜商
3位:牧原 巧汰日大藤沢高)
4位:川原田 純平青森山田高)
5位:田上 奏大履正社高)

(記事:勝田 聡)