オリ・田嶋大樹(佐野日大出身)とともに選抜ベスト4のドラフト候補・吉田 叡生が現役引退
高校時代の吉田 叡生(佐野日大出身)
Hondaのドラフト候補・吉田 叡生(24歳・佐野日大出身)が自身のインスタグラムで引退を報告した。
吉田は、佐野日大時代、田嶋大樹(オリックス)と同期。主将を務め、ベスト4入りに貢献した。佐野日大の練習は木製バットを練習するが、金属バットと変わらないぐらい鋭い打球を放っていたのが吉田だった。責任感も強く、他の選手と比べても実に魅力的な選手だった。
卒業後は中央大でプレーし、リーグ通算65安打、6本塁打をマーク。4年春には首位打者をマークし、プロ志望届を提出したが、4年秋に打率.244に終わり、指名漏れとなった。
Hondaに進み、今年の南関東予選では2本塁打を放ち、アピールに成功していた。しかし惜しくも指名漏れ。13打数6安打、打率.462、3打点、出塁率.708と満点の成績で優勝に貢献した。
独立リーグの20代前半の選手が現役引退を表明するケースはよくあるが、大卒2年目の選手が引退するのは異例のケース。
吉田のパフォーマンスを見れば、打撃、肩、足とすべてにおいて高水準の選手で、NPBがもし実現しなくても、社会人野球で10年連続都市対抗出場も狙える選手とさえ感じられた。ただ、現役引退を決めるのも本人の決断。第二の人生の活躍を期待したい。
(記事=河嶋宗一)