11月27日、吉田 輝星(日本ハム)が「みやざきフェニックス・リーグ」で今年最後となる登板を終えた。中日相手に6回2失点、被安打6、奪三振4と試合をつくった。試合後に、「調子は最悪だった」と語っていたが、そのなかでもうまくまとめることができたのは収穫だろう。

 吉田は金足農高時代の2018年夏の甲子園で大ブレイク。エース投手として「カナノウ旋風」を巻き起こしチームを準優勝に導くと、同年のドラフト1位で日本ハムから指名された。

 大きな注目を浴びてのプロ入りだったが、ここまでの2年間で一軍では1勝(5敗)のみ。今シーズンも5試合の登板で0勝2敗、防御率8.41と打ち込まれた。しかし、二軍では先発ローテーションに加わり結果を残している。

 今年は新型コロナウイルスの影響で二軍も試合数が削減されたが、前年の62回とほぼ同じ59.2回を投げた。そのなかで防御率は4.35から2.56へWHIPも1.45から0.94へと良化している。また奪三振が増え、与四球が減ったこともK/9が7.69から9.05、BB/9は3.92から1.66へとそれぞれの指標が改善されたことからよくわかる。

 もちろん二軍と一軍では相手打者のレベルが異なり、一軍でそのままの結果を残せるわけではない。しかし着実に進歩している。来シーズンは一軍で先発ローテーションを争ってもおかしくないだろう。

 日本ハムはエース格の有原 航平が、ポスティングシステムを利用してのMLB移籍を目指している。現時点で来シーズンの先発ローテーションは上沢 直之 と残留が決定したバーヘイゲンと軸は決まっている。しかし3番手以降は杉浦 稔大上原 健太河野 竜生にドラフト1位ルーキーの伊藤 大海らの名前があがるものの、まだまだ計算できるほどの実績はない。

 また、栗山英樹監督は「ショートスターター」的な起用を行うこともあり、6人の”一般的”な先発投手が必要かどうかはわからない。しかし、吉田にチャンスを与えることはするはずだ。

 振り返ってみればチームの先輩である上沢も高卒3年目のシーズンに一軍デビューを果たし、いきなり8勝(8敗)をマークした。その後、故障や試合中のアクシデントによる骨折がありながらも、エース格にまで上り詰めた。吉田も同様に高卒3年目の来シーズンをきっかけとし、ステップアップすることに期待がかかる。

<今シーズン成績>

吉田 輝星(日本ハム)
[一軍]5試合 0勝2敗 20.1回 奪三振11 与四球12 防御率8.41
[二軍]12試合 3勝3敗 59.2回 奪三振60 与四球11 防御率2.56

(記事:勝田 聡)