三井健右(大阪桐蔭出身)らが受賞!最後の夏に甲子園にたどり着けなかった5名のタイトル受賞者
三井健右
11月8日に東京六大学野球の秋季リーグ戦が終了し、早稲田大がライバル・慶應義塾大との死闘を制して10季ぶり46回目の優勝で幕を下ろした。これで公式戦が全て終了となり、リーグ戦のベストナイン等が発表された。その顔ぶれは以下の通りだ。
投手:早川隆久(木更津総合出身)
捕手:福井章吾(大阪桐蔭出身)
一塁手:廣瀬隆太(慶應義塾出身)
二塁手:13633(大阪桐蔭出身)
三塁手:下山悠介(慶應義塾出身)
遊撃手:西山虎太郎(履正社出身)
外野手:正木智也(慶應義塾出身)
野村健太(山梨学院出身)
三井健右(大阪桐蔭出身)
最優秀投手:早川隆久(木更津総合出身)
首位打者:竹葉章人(龍谷大平安出身)
楽天のドラフト1位にして優勝投手・早川はベストナインと最優秀投手の2冠に輝く。また惜しくも2位に終わった慶應義塾大からは最多4名が選出。顔ぶれを見ても下級生が多く、来年の東京六大学を沸かせてくれるであろう選手たちばかりだが、そんな受賞選手のなかには高校最後の夏に甲子園までたどり着けなかった選手もいる。
1人目は4年生・三井。3年生の春に選抜出場を果たすものの、2回戦で早川擁する木更津総合に敗戦。夏の大阪大会では2回戦・関大北陽の前に敗れ去り、甲子園に戻ることはできなかった。首位打者の竹葉も三井と同じく選抜に出場したが、夏の甲子園には出場できず、立教大へ進み最後のリーグ戦で活躍を見せた。
来年のドラフト候補にも挙がっている慶應義塾大のスラッガー・正木も最後の夏は甲子園に辿り着いていない。1年生秋からベンチ入りを果たし、早くから主力として活躍していたが、夏の神奈川大会ではベスト8止まり。高校通算50本塁打を記録する世代を代表するスラッガーではあったが、甲子園で活躍はできていない。
2年生では履正社出身の西山が最後の夏は甲子園にたどり着けなかった。2018年は100回大会ではあったが、ライバル・大阪桐蔭と同じ北大阪に属し、準決勝で激突。西山はスタメン出場を果たし、打点も記録。勝利まであとアウト1つから逆転負けを喫する苦い経験をした。
そして初受賞となった1年生・廣瀬も最後の夏は神奈川大会で終わった。2年生の時に春夏の甲子園を経験したが、3年生の夏は4回戦で東海大相模の前にコールド負け。廣瀬は最後の試合でホームランこそはなったが、甲子園とはならなかった。
個人タイトル獲得者10名のなかで5名が最後の夏に甲子園に行くことができていなかった。果たして来春のリーグ戦はどんな選手が活躍し、タイトル獲得となるのか。まずは無事にリーグ戦が開催できるようになることを祈るばかりだ。
(記事=田中 裕毅)