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埼玉西武育成5位の150キロ右腕・水上 由伸(帝京三-四国学院大)へ指名挨拶!目指すはあの先輩との対決

2020.11.06

埼玉西武育成5位の150キロ右腕・水上 由伸(帝京三-四国学院大)へ指名挨拶!目指すはあの先輩との対決 | 高校野球ドットコム
四国学院大・中尾 明生監督・渡辺 智男スカウトと共に写真に収まる埼玉西武ライオンズ育成5巡目・水上 由伸(四国学院大・投手)

 帝京三(山梨)では1学年上の茶谷 健太(2015年・福岡ソフトバンクホークス4巡目指名~2019年から千葉ロッテマリーンズ)を引き継ぎ、エースと主軸としてプレー。四国学院大進学後3年春までは206打数70安打35打点3本塁打14盗塁。1・2年春は外野手でベストナイン・2年春は21安打・打率.525で首位打者と四国地区大学リーグ屈指の強打者として鳴らすも、3年秋からは投手に復帰し今秋リーグ戦では最速150キロに到達。

 その急成長が認められ、さる10月26日(月)に行われた「2020年プロ野球ドラフト会議suppportedリポビタンD」で晴れて埼玉西武ライオンズから育成5巡目で指名を受けた水上 由伸(みすかみ・よしのぶ/176センチ81キロ)投手が、11月5日(木)香川県善通寺市の四国学院大学で同球団からの指名あいさつを受けた。

 ドラフト後は故郷の長野県上伊那郡宮田村で主に過ごし、史上初の宮田村出身ドラフト指名選手誕生に沸く各所へのあいさつ回りと地元マスコミへの取材対応に追われた水上投手。そんな晴れ舞台から慣れ親しんだ場所へ1週間ぶりに帰ったことで、伊野商(高知)時代には1985年センバツでKKコンビのPL学園(大阪)ら強豪を打ち破って初出場初優勝を飾った埼玉西武ライオンズ・渡辺 智男チーフスカウト補佐のあいさつを受けた時や、記念撮影で帽子をかぶり、辻 発彦監督のサイン色紙を手にした際も終始リラックスした笑顔が見られた。

 あいさつ後の囲み会見では「まずは身体づくりや走り込みをしっかりして、どこのポジションでも持っている最大限の力を出せるようにしたい。茶谷さんからは一軍の舞台で三振を取りたいですね」と意気込んだ水上投手。

 「春先はストレートがばらける場面もあったが、秋はストレートの出し入れもできるようになった。変化球の課題をクリアすればすぐに支配下登録できると思って指名した」と無限大ののびしろを評価する渡辺スカウトや、就任3年目で大学出身者3人目のドラフト指名選手輩出。「自分を信じて投げ込める投手になってほしい」と期待をかける中尾 明生監督(南宇和<愛媛>~拓殖大~広島東洋カープ~南海ホークス~福岡ダイエーホークス・大阪近鉄バファローズコーチなど)ら、多くの人たちの期待に応えるためにも。

 水上 由伸は波瀾万丈の航路をたどって夢の扉を開いた四国の地への感謝と新たなステージへの決意をまずは11月14日(土)13時から愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムにおいて開催される「四国地区大学野球オールスター戦」でのマウンド上で表現し、2021年からは3年秋にはリーグ戦最多勝(4勝)・最優秀防御率(0.69)・ベストナイン投手部門をマークするなど、リーグ戦通算10試合登板7勝3敗・74回3分の1を投げ76奪三振・防御率1.94の投手成績を残した四国から埼玉の地に場所を移した上で、水上を追う四国の大学世代へ範となる野球道を踏みしめていく。

(記事=寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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