軟式出身からは42名がドラフト指名。早川隆久(木更津総合出身)や山下舜平大(福岡大大濠)などドラ1投手はうち4名
東北楽天が交渉権を得た早川隆久(早稲田大)
10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議で、12球団で支配下指名74名、育成49名の計123名が指名を受けた。今回はその中で、中学時代に軟式野球チームに所属していた選手たちをピックアップしていく。
軟式野球チーム出身でドラフト指名を受けた選手は計42名。全体の3分の1を占める結果となったが、まずは所属チームを一覧で見ていきたい。
福岡ソフトバンク
育成1位 佐藤 宏樹 投手(慶應大)秋田・大館市立第一中
育成2位 中道 佑哉 投手(八戸学院大)青森・十和田市立三本木中
巨人
1位 平内 龍太 投手(亜細亜大)兵庫・明石市立魚住東中
4位 伊藤 優輔 投手(三菱パワー)東京・荒川ウェーブ
6位 山本 一輝 投手(中京大)愛知・名古屋市立天白中
育成5位 前田 研輝 捕手(駒澤大)広島・広島スターズ
育成6位 坂本 勇人 捕手(唐津商)佐賀・唐津市立浜玉中
育成8位 阿部 剣友 投手(札幌大谷)北海道・北斗市立大野中
育成10位 山崎 友輔 投手(福山大)岡山・倉敷市立西中
千葉ロッテ
2位 中森 俊介 投手(明石商)兵庫・篠山市立篠山東中
4位 河村 説人 投手(星槎道都大)北海道・むかわ町立鵡川中
育成1位 谷川 唯人 捕手(立正大淞南)島根・安来市立第二中
育成2位 小沼 健太 投手(BC茨城)千葉・旭市立飯岡中
中日
6位 三好 大倫 外野手(JFE西日本)香川・東かがわ市立白鳥中
埼玉西武
2位 佐々木 健 投手(NTT東日本)青森・つがる市立木造中
4位 若林 楽人 外野手(駒澤大)北海道・白老町立白老中
6位 タイシンガーブランドン 大河 内野手(東農大北海道オホーツク)沖縄・うるま市立伊波中
育成1位 赤上 優人 投手(東北公益文科大)秋田・仙北市立桧木内中
育成4位 豆田 泰志 投手(浦和実)埼玉・越谷市立千間台中
育成5位 水上 由伸 投手(四国学院大)長野・宮田村立宮田中
阪神
1位 佐藤 輝明 内野手(近畿大)兵庫・西宮市立甲陵中
2位 伊藤 将司 投手(JR東日本)千葉・横芝光町立横芝中
4位 栄枝 裕貴 捕手(立命館大)高知・高知中
8位 石井 大智 投手(四国IL高知)秋田・秋田市立秋田東中
東北楽天
1位 早川 隆久 投手(早稲田大)千葉・横芝光町立横芝中
2位 高田 孝一 投手(法政大)神奈川・綾瀬市立北の台中
4位 内間 拓馬 投手(亜細亜大)沖縄・本部町立本部中
育成1位 石田 駿 投手(BC栃木)神奈川・川崎市立平中
横浜DeNA
5位 池谷 蒼大 投手(ヤマハ)静岡・浜松市立積志中
北海道日本ハム
5位・根本 悠楓 投手(苫小牧中央)北海道・白老町立白翔中
6位・今川 優馬 外野手(JFE東日本)北海道・札幌市立真駒内曙中
育成1位 松本 遼大 投手(花巻東)岩手県・滝沢市立滝沢第二中
広島
1位 栗林 良吏 投手(トヨタ自動車)愛知・藤華クラブ
2位 森浦 大輔 投手(天理大)和歌山・新宮市立緑丘中
3位 大道 温貴 投手(八戸学院大)埼玉・川口市立八幡木中
4位 小林 樹斗 投手(智弁和歌山)和歌山・美浜町立松洋中
オリックス
1位 山下 舜平大 投手(福岡大大濠)福岡・福岡市立三宅中
育成3位 宇田川 優希 投手(仙台大)埼玉・越谷市立西中
育成6位 古長 拓 内野手(BC福島)福岡・行橋市立泉中
東京ヤクルト
3位 内山 壮真 捕手(星稜)石川・星稜中
5位 並木 秀尊 外野手(独協大)埼玉・草加市立川柳中
育成4位 丸山 翔大 投手(西日本工大)福岡・吉富町外一市中学校組合立吉富中
以上42名だ。
ポジションごとの内訳としては、投手30名、捕手5名、内野手3名、外野手4名とその多くを投手が占める結果となった。軟式野球と言えば、近年の開幕投手の多くが軟式野球出身であることが話題になったが、ドラフトでも投手のドラフト1位が4名いるなど、将来性の高い顔ぶれが並んだ。
硬式野球の連盟出身選手と比較すると、ボーイズリーグ出身が40名、次いでリトルシニア32名の数字。母数に違いもあり、またクラブチームと中学校の野球部を併せて集計しておるため単純な比較対象にはできないが、それでも今回のドラフトでは軟式野球出身が最も多い結果となった。
その他、興味深かったのが、阪神2位の伊藤 将司に東北楽天1位の早川 隆久と、横芝光町立横芝中から2名のプロ野球選手が同時に誕生した。硬式野球チームではたまに見かけるが、中学校の野球部では大変珍しいことでなないだろうか。
近年注目を浴びる軟式野球。この中から何名のスターが誕生するのか注目だ。
(記事=栗崎 祐太朗)