高知ファイティングドッグスに9年ぶりの歓喜! 最速153キロ右腕・石井 大智が角中 勝也以来の支配下指名!
ホームタウンの越知町・佐川町長から花束を受けた高知ファイティングドッグス・石井大智投手
2020年10月26日(月)東京都内において開催された「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」。秋田高専から入団3年目を迎えた今季、最速153キロを出し制球力も大幅にアップするなど17試合に登板し6勝7敗・101回を投げ129奪三振・13四死球で防御率1.69。
まさに四国アイランドリーグplusを代表する右腕に成長した背番号「17」石井 大智(175センチ81キロ・右投右打)が阪神タイガースから8巡目指名を受けた。四国アイランドリーグplus3年間の通算成績は14勝16敗・313奪三振・防御率1.69。
なお、高知ファイティングドッグスからのドラフト指名は2011年福岡ソフトバンクホークスから育成7巡目指名を受けた飯田 一弥捕手(引退)以来9年ぶり7人目。支配下枠での指名は2006年に千葉ロッテマリーンズから7巡目指名を受け、ここまで2度の首位打者に輝いている角中 勝也外野手に続く14年ぶり2人目。
また、四国アイランドリーグplusから阪神タイガースへのドラフト指名は徳島インディゴソックスから2016年ドラフト6巡目指名を受けた福永 春吾投手以来2人目。
さらに高知ファイティングドッグスから阪神タイガースへのドラフト指名は史上初。高知ファイティングドッグスからの同球団入団は今季限りでの引退を表明している藤川 球児投手(2015年・同球団在籍)以来となる。
時計の針は19時を回り次々とアナウンス担当の関野 浩之さんから「選択終了」の声が聞こえる中、支配下指名最後に呼ばれた「いしい だいち 投手 高知ファイティングドッグス」の名。
その瞬間、練習グラウンドのある高知県越知町の越知町民会館からはパブリックビューイングを見ていた観衆の歓声と、別室で「名前も解らないくらい頭が真っ白になって」足を震わせながら感動を押し殺す石井の姿が交差した。
そしてドラフト会議終了後は「精度を磨いてくれたし、本人の努力で指名を受けたと思う」と褒め称えた吉田 豊彦監督と共に公開記者会見へ。
藤川球児投手からtwitter上で「野球ファン皆様 おめでとうございます! 僕やファンの皆様の願いも通じた!? かも… 心置きなく プロ野球の世界へ 僕ももう少し頑張って バトンタッチだね しかも高知ファイティンドッグスから‼!」(原文のまま)と祝福メッセージが寄せられたことについては「ピッチングスタイルも似ているので、藤川さんに負けたい投手になれるように頑張りたい」と後継者たる意気を示した。
「阪神タイガースは安芸市でキャンプを張っているし、高知県とも縁の深い球団。真っすぐで三振を取れる藤川球児さんのような投手を目指したい。これからレベルを上げて、早くからアピールして一軍に早く上がりたい」と来季への意気込みを語った石井投手。
これからは「周りに後押ししてもらって成長できた」高知県・四国アイランドリーグplusでの3年間を力に変え「秋田高専時代はイメージできなかった」聖地・甲子園のマウンドで、宿敵・巨人を倒す魂の虎セットアッパーを目指す。
(取材=寺下 友徳)
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