狙うは新人王!4球団競合となった155キロ左腕・早川隆久(木更津総合出身)が1年目からの活躍誓う!
東北楽天に1位指名を受けた早川隆久(木更津総合―早稲田大)
大学NO.1左腕が東北の地へ渡った。
26日に開催されたプロ野球ドラフト会議。今年は新型コロナウイルスの影響で各選手たちが難しい中、前評判が高かった早稲田大エース・早川隆久(木更津総合出身)を東北楽天ゴールデンイーグルスが競合の末に交渉権を獲得した。
交渉権を獲得した東北楽天、そして同じパ・リーグより埼玉西武、千葉ロッテ、そしてセ・リーグの東京ヤクルトの4球団が1巡目指名。その中で東北楽天・石井一久GMが左手で引き当てた。
寮のラウンジで少数の後輩たちとその瞬間を見ていたとのことだが、4球団から指名を受けたことに「そこまで評価していただけて嬉しいです」と喜びのコメント。
その一方で「(石井GMからの)期待に応える投手になりたいですし、スタートラインに立っただけなので、嬉しいけど、大丈夫かなとも思います」と責任と不安も同時に感じていた。
高校時代は千葉の強豪・木更津総合でプレーし、3年世の夏の甲子園はエースとして好投。2試合連続完封などの活躍でチームのベスト8進出に大きく貢献し、その世代の高校日本代表に選出。
その後、早稲田大へ進学。下級生時代は苦しみながらも、現在では絶対的エースまで成長。それは数字が物語っている。
ここまでリーグ戦で通算208.1回を投げて、259奪三振。奪三振11.20を記録。今秋のリーグ戦だけを見れば35.2回を投げて58奪三振。奪三振率14.82、K/BBは11.6と圧巻の成績でドラフト1位指名を受けた。
小宮山監督からは「おめでとう。頑張ってこい」とのことをもらったそうだが、早川の木更津総合時代の活躍は、やはり多くのファンが覚えているだろう。そんな早川の胸には、大学の先輩であり、高校時代の恩師でもある五島監督の教えが刻まれていた。
「木更津総合からプロを輩出出来たのは、自分も後輩も自信になると思います。五島監督からは人間性を大事にするように教わってきました。それが野球に直結すると思いますので、それを活かしていきたいです」
新人王獲得を目標に掲げつつ、球団の先輩である田中将大(駒大苫小牧出身)のような勝てる投手を理想に挙げた早川。神宮の森を沸かせた左腕が、今度は杜の都を熱くする投球を見せてくれるか。早川隆久のプロ野球生活を楽しみにしたい。
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