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高山俊、近本光司が球団新人最多安打記録更新!大山悠輔も長打力発揮! 【ドラ1選手のルーキーイヤー】

2020.10.23

高山俊、近本光司が球団新人最多安打記録更新!大山悠輔も長打力発揮! 【ドラ1選手のルーキーイヤー】 | 高校野球ドットコム
1年目から7本塁打を放った大山悠輔(つくば秀英出身)

 プロ志望届の提出期限が過ぎ、いよいよ今年のプロ野球ドラフト会議の日が迫ってきた。

 今年も多くの選手がドラフト候補として名を連ねるが、やはり一番の注目は「ドラフト1位候補」だろう。ドラフト1位といえど、将来のエース候補、来季の即戦力候補など位置づけは様々で、それは起用法にも表れる。そこで今回は、各球団が直近5年間で指名してきたドラフト1位選手たちの、ルーキーイヤーの成績を振り返りたい。
 今回は阪神タイガースを見ていこう。

野手勢が1年目から活躍見せる阪神のドラ1

 阪神の過去5年間のドラフト1位指名選手とそのルーキーイヤーの成績は以下の通り。

2015年 高山 俊日大三・明治大)外野手
134試合 8本塁打 65打点 5盗塁 打率.275 長打率.391 出塁率.316

2016年 大山 悠輔つくば秀英・白鴎大)内野手
75試合 7本塁打 38打点 2盗塁 打率.237 長打率.414 出塁率.309

2017年 馬場 皐輔仙台育英・仙台大)投手
2試合 0勝1敗 8.2回 7奪三振 防御率5.19
12試合 6勝3敗 60回 62奪三振 防御率3.30(ファーム)

2018年 近本 光司・関西学院大・大阪ガス)外野手
142試合 9本塁打 42打点 36盗塁 打率.271 長打率.375 出塁率.313

2019年 西 純矢創志学園)投手
10試合 4勝2敗 39回 24奪三振 防御率3.46(ファーム)
※10月20日終了時点

 2015~2019年の5年間で阪神が指名したのは、高卒投手1人、大卒投手1人、大卒野手2人、大卒社会人野手1人と、大卒以上の野手が多くなっている。

 東京六大学リーグ最多の通算131安打を記録した高山 俊は、プロでも球団新人最多(当時)の136安打をマーク。年間通してレギュラーとして出場し、新人王にも輝くなど文字通り「即戦力」だった。

 その高山の記録を塗り替えたのが、近本 光司だ。159安打は球団だけでなく、セ・リーグ新人最多安打記録となった。さらに36盗塁で球団OBでもある赤星 憲広以来、史上2人目の新人での盗塁王も獲得。惜しくも新人王はならなかったが、新人特別賞を受賞した。

 待望の和製大砲として高い期待を受けていた大山 悠輔も、レギュラー定着はならなかったが、シーズンの半分以上を一軍で過ごす。長打率では上記2人を上回り7本塁打を放つなど、大器の片鱗を見せた。

 MAX155キロの即戦力投手として入団した馬場 皐輔だったが、1年目の一軍登板は2試合で、内容も振るわず。しかしファームでは先発投手として投球回を上回る奪三振を記録するなど、将来性の高さを示した。

 西 純矢はここまでファームで10試合に登板。39回で防御率3.46とまずまずの投球を披露しているが、シーズン終盤での一軍デビューを果たせるのか気になるところだ。

 ここ5年間で獲得したドラ1野手の3人は、全員が即戦力と言える活躍を見せた阪神。今年のドラフトでも即戦力となる大卒以上の野手に入札するのか、将来のエース候補となる投手の指名となるのか、注目が集まる。

(記事=林龍也

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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