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清宮幸太郎が歴代9位の7本塁打!上原、堀、河野素材型左腕が1年目から一軍登板【ドラ1選手のルーキーイヤー】

2020.10.20

清宮幸太郎が歴代9位の7本塁打!上原、堀、河野素材型左腕が1年目から一軍登板【ドラ1選手のルーキーイヤー】 | 高校野球ドットコム
清宮幸太郎(早稲田実業出身)

 プロ志望届の提出期限が過ぎ、いよいよ今年のプロ野球ドラフト会議の日が迫ってきた。今年も多くの選手がドラフト候補として名を連ねるが、やはり一番の注目は「ドラフト1位候補」だろう。ドラフト1位といえど、将来のエース候補、来季の即戦力候補など位置づけは様々で、それは起用法にも表れる。そこで今回は、各球団が直近5年間で指名してきたドラフト1位選手たちの、ルーキーイヤーの成績を振り返りたい。今回は北海道日本ハムファイターズを見ていこう。

1年目の実績では高卒野手の清宮幸太郎が最高

 日本ハムの過去5年間のドラフト1位指名選手とそのルーキーイヤーの成績は以下の通り。

2015年 上原健太広陵・明治大) 投手
1試合 0勝0敗 1ホールド 1回 1奪三振 防御率0.00
18試合 1勝4敗 46.1回 35奪三振 防御率5.63(ファーム)

2016年 堀瑞樹広島新庄) 投手
4試合 0勝1敗 8回 7奪三振 防御率3.38
11試合 3勝1敗 27.1回 32奪三振 防御率1.98(ファーム)

2017年 清宮幸太郎早稲田実業) 内野手
53試合 7本塁打 18打点 打率.200 長打率.381 出塁率.283

2018年 吉田輝星金足農) 投手
4試合 1勝3敗 11回 13奪三振 防御率12.27
18試合 2勝6敗 62回 53奪三振 防御率4.35

2019年 河野竜生鳴門・JFE西日本) 投手
9試合 2勝4敗 43.1回 32奪三振 防御率5.40
※10/18終了時点

 2015~2019年の5年間で日本ハムが指名したのは、高卒投手2人、高卒野手1人、高卒社会人投手1人、大卒投手1人と、全体でのドラフト戦略と同様に若い選手の指名が中心だ。

 この中で最も即戦力としての期待が大きかったのは河野竜生だろう。高卒社会人と年齢的には若いが、高校、社会人と全国大会で実績を残してプロ入りを果たした河野は、その期待に応え開幕ローテーション入り。一軍定着はならなかったが、9試合43.1回はまずまずの結果だ。

 唯一の大卒である上原健太は、190cmの大型左腕ということもあり、スケールの大きさを買われてのドラ1指名だった。1年目は一軍での登板は1試合のみで、ファームで18試合46.1回に投げ、じっくりと力をつけた。

 高卒投手の堀瑞輝吉田輝星はともに4試合に登板。堀は安定した投球を見せ、防御率3.38をマーク。初先発の試合では東北楽天のドラ1・藤平尚真と投げ合い5回1失点の好投。初勝利こそならなかったが、プロ野球ファンを大いに沸かせた。一方の吉田は、防御率12.27と打ち込まれる場面もあったが、初登板の試合で5回1失点の好投を見せ、初先発初勝利を飾った。

 高校生最多7球団の競合となった清宮幸太郎は、腹膜炎で開幕一軍は逃すも、5月に昇格。デビューからの連続試合安打記録をドラフト制後歴代トップの7試合とするなど、高い打撃技術を見せた。また、7本塁打は王貞治と並ぶ高卒新人では歴代9位の数字だ。

 チーム強化の基本にドラフト指名からの育成を据えるだけに、1年目からバリバリ活躍するという選手は少なかったが、伸びしろを感じる素材型の選手を多く獲得している。5人中4人が投手、そのうち3人が左腕で、高卒・高卒社会人・大卒と各カテゴリーからバランス良く指名している。今年のドラフトでも素材型の左腕の指名となるのか、それとも下位からの巻き返しを狙い即戦力路線となるのか、注目だ。

記事:林龍也

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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