競合した斎藤佑樹と大石達也。1本釣りだった大野雄大と澤村拓一と明暗分かれた2010年ドラフト
斎藤佑樹(日本ハム)
2010年のドラフト会議では、2020年シーズンで5度の完封勝利を収めるなど、14日の試合で36イニング連続無失点の偉業を達成している大野雄大(京都外大西出身)が指名を受けた。
また千葉ロッテで復活を遂げた澤村拓一(佐野日大出身)も同じく2010年のドラフトでプロの世界に入団したが、2人とも単独指名。この年は斎藤佑樹(早稲田実出身)と大石達也(福岡大大濠出身)の2人に指名が集中していた。
現役を続行している斎藤は当時4球団。そして大石には最多6球団からの指名。競合した末に斎藤は日本ハム、大石は埼玉西武とともにパ・リーグの球団へ入団していた。
斎藤は1年目から19試合に登板して6勝をマーク。2年目となる2012年には開幕投手の大役を担うなど、早くから注目を浴びた。しかし3年目となった2013年は1軍に1試合だけの登板に終わり未勝利。その後、毎年1軍には上がってくるが、3勝以上を掴むことはできておらず、2020年は17日時点で1軍登板はない。
大石は2年目に1軍デビューとなり、24試合で1勝1敗1ホールドという結果。2年目の2013年には37試合で5敗8セーブ2ホールドという結果。そして6年目の2016年に36試合、7年目に20試合と経験は積み続けるものの大きな結果を残せず、2019年に現役引退。現在は球団の職員として野球界に携わっている。
大石、斎藤の2人と大野、沢村は同じドラフト1位。厳密に言えば大石と斎藤は複数球団から指名を受けた選手だが、プロの世界に入ってしまえば何が起こるかわからない。そんなことを再認識させるドラフトだったのではないだろうか。
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