高卒野手歴代最多タイの7球団が競合!2017年の清宮幸太郎(早稲田実業)のドラフトを振り返る
清宮幸太郎(日本ハム)
10月26日に迫った今年のドラフト会議。提出締め切り日の12日までに総勢216名の高校生がプロ志望届を提出済みで当日の指名を待つ。ドラフトの最注目はやはり、1位指名の競合だろう。今回は過去のドラフトを振り返り、複数球団の指名があった選手を紹介していく。
近年で最も注目を浴びた高校生の選手は早稲田実業の清宮幸太郎だろう。小学生の頃はリトルリーグで世界一を経験した。世界大会では投打の二刀流で活躍し米メディアから「和製ベーブルース」と評され注目を浴びる。調布リトルシニアを経て、早稲田実業学校野球部に入部すると、入学3日後の春季大会でスタメン出場を果たした。
その後高校時代で積み上げた本塁打は111本と歴代最多記録を樹立。U18日本代表にも2度選出された。また、「清宮フィーバー」を巻き起こし、主将として挑んだ3年時の春季東京大会決勝戦日大三高戦は、異例となる[stadium]神宮球場[/stadium]でのナイターで行われた。(試合は延長12回の末18対17で早稲田実業が勝利。清宮は2本の本塁打を放った。)
そんな超高校級スラッガーの清宮には予想通りの複数球団での競合となる。2017年のドラフト会議で清宮はロッテ、ヤクルト、日本ハム、巨人、楽天、阪神、ソフトバンクの7球団が1位指名し、高校生野手では福留孝介(当時PL学園)の歴代最多タイの指名数となった。くじ引きでは日本ハム・木田優夫GM補佐が指名権を獲得した。また、この年のドラフトでは、中村奨成(広陵)が2球団、外れ1位で村上宗隆(九州学院)、安田尚憲(履正社)が3球団競合し高卒スラッガーが上位を占めた。
清宮以降では2018年の小園海斗、根尾昂の4球団、昨年の佐々木朗希の4球団の競合が最多となっている。216名が指名をまつ今年はドラフトでは複数球団競合はあるのか、注目だ。
【2017年の各球団のドラフト1位指名選手】
日本ハム 清宮幸太郎(早稲田実業)
ロッテ 清宮幸太郎ー安田尚憲(履正社)
阪神 清宮幸太郎ー安田尚憲ー馬場皐輔(仙台大)
ソフトバンク 清宮幸太郎ー安田尚憲ー馬場皐輔ー吉住晴斗(鶴岡東)
ヤクルト 清宮幸太郎ー村上宗隆(九州学院)
読売 清宮幸太郎ー村上宗隆ー鍬原拓也(中央大)
東北楽天 清宮幸太郎ー村上宗隆ー近藤弘樹(岡山商科大)
オリックス 田嶋大樹(JR東日本)
埼玉西武 田嶋大樹ー齊藤大将(明治大)
広島東洋 中村奨成(広陵)
中日 中村奨成ー鈴木博志(ヤマハ)
横浜DeNA 東克樹(立命館大)