11日に魚津桃山運動公園野球場で行われた秋季北信越大会準々決勝・敦賀気比新潟明訓の試合は、延長までもつれる熱戦となったが、敦賀気比が底力を見せて準決勝進出を果たした。

 7回からマウンドに登った1年生右腕の上加世田 頼希は、代わった直後に2点を奪われたが、その後延長戦に持ち込み逆転勝利に貢献。試合終了時には大きなガッツポーズを見せて、会心の勝利を喜んだ。

 「代わってすぐに2点を取られて、流れを悪くしてしまいました。バットでも流れを代えようとしましたが、2塁でアウトになってさらに流れを悪くしてしまって...
 でも、その後2年生の先輩方が点を取ってくれて絶対抑えなきゃいけないと思いました」

 3点を追う8回、上加世田は一死からライト前ヒットを放ち、相手右翼手が打球をはじいたのを見て果敢に二塁を狙ったが、結果はタッチアウト。
 万事休すの展開で上加世田は自らのプレーを悔いたが、その後2年生の東 鉄心森田 世羅の連続タイムリーが生まれ同点に追いついた。

 これで気持ちを取り戻した上加世田は、9回に一時勝ち越しとなるタイムリーツーベースを放ち、投げても最速138キロの直球を軸に踏ん張りを見せた。

 「今のチームで、絶対に選抜にいきたいという気持ちがありました。延長戦でリードを奪った時も、その気持ちを出していこうと思って投げました」

 大阪の軟式野球チーム・門真ビッグドリームス出身の上加世田は、中学時代から140キロを越える速球を武器に活躍し、U-15日本代表にも選出。また打者としてもチームでは4番に座り、投打で大きな期待を受けて敦賀気比に進学した。

 「高校に入って初めはビビって投げていましたが、今では先輩にも声を掛けたり、ゆとりを持って投げれるようになりました。
 今後は、(キャッチャーの)長尾さんとの呼吸の合わせ方や外すボールの制球力をもっと磨いていきたいと思います」

 北信越からは選抜甲子園への出場枠は2枠あり、次の準決勝に勝利すれば出場が濃厚となる。選抜甲子園出場に向けても、上加世田は強い意気込みを見せる。

 「監督さんに任されたところで、しっかり気持ちを出して抑えたいと思います。
 監督さんはちょっとした変化にもすぐに気付く方なので、試合中も監督さんの一声一声を大切にしてきたいです」

 準決勝は17日、関根学園と対戦の予定だ。大阪の「軟式の星」が、どんな投球を見せるか注目だ。

(記事=栗崎 祐太朗)


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