一軍復帰のカープ2年目の小園海斗(報徳学園出身)の進化のポイントは?
小園海斗
ミレニアム世代の先陣を切ってルーキーイヤーにブレークした小園海斗(報徳学園出身)が11日に1軍に昇格。2020年シーズン初めて1軍に上がる形となった。
2019年シーズンは58試合に出場して打率.213と華々しく1軍デビューを飾り実績を残した。2月のキャンプも1軍でスタートしていたが、シーズンに入ると2軍での生活が続いていた。
しかし2軍の成績を見てみると、小園は安定した成績をマークしていることに気が付く。
58試合出場
打率.284(リーグ1位)
16打点
1本塁打
8盗塁(リーグ8位タイ)
長打率.391(リーグ2位)
出塁率.313(リーグ7位)
OPS.704
※データは10月10日時点
ファームではあるが首位打者を走っていた小園。加えて長打も出せれば、きっちりと出塁もできるなど、2軍でしっかり腕を磨き、ステップアップしてきたのではないだろうか。
その成長はバッティングフォームの変化殻も見て取れる。
2月のオープン戦を振り返ってみると、足を大きく上げてゆったりと間を取りながらバットのヘッドをピッチャー方向に入れてタイミングを取り、その返しを利用しながらバットを走らせて打球を飛ばしている印象があった。
しかし9月のファームの試合を見てみると、あまり足を高く上げることなく、ヘッドの入りも小さくなった。
これまで以上にコンパクトで反動をあまり利用しないようにしたことで、よりボールまで無駄なく振れるようになったことが、打率や出塁率で結果を残せている要因だと考えられる。
チームは今シーズン苦しんでいるが、終盤で回ってきた1軍での活躍のチャンス。
若鯉の代表格・小園がどんな活躍を見せてくれるのか。楽しみだ。