4日にから開幕した第73回秋季北海道大会。11月に開催される神宮大会、そして来春の選抜をかけた一戦が始まり、夏の南北海道大会を制した札幌第一が初戦をコールドで勝利した。この一戦で光ったのが、背番号10を付けた2年生右腕・堀川怜央だ。

 身長182センチ体重85キロの恵まれた体格を持つ堀川は、ノーワインドアップで始動していき、踏み出す左足を上げると一度間を作ってタメを作る。そこからゆっくりと重心を移動しながら右腕を引き上げてトップを作ると、縦回転に合わせて腕を振り下ろしていく。肩甲骨の柔軟性を活かして、最後までしっかりと腕を振り切っていく。

 最速は135キロ前後を計測するストレートを主軸に、ストレートに近い軌道から変化するスライダー。さらに左打者に時折使うチェンジアップと安定した投球で、5回途中までで打者15人に対して、被安打3、奪三振6の内容を残した。

 特にストレートに対して堀川にはあるこだわりがある。
 「自分は球速よりもキレを大事にしています。球速表示以上に打者に速く感じてもらえるような真っすぐを投げられるように、普段の練習の何気ない1球からでもきっちり指先で100%の力を伝えられるようにボールを切るようなイメージで投げることで、キレをあげるようにしています」

 そして投球フォームの中では投げ終わった後のバランスをポイントに挙げた。
 「投げ終わったときに安定していれば、下半身が安定していることになるので、ボールも良いです。ですので、身体が投げ終わったときに流れる時はあまり良くない時です」

 走り込みを中心に行うことで下半身の強化に取り組んできた堀川。たしかに試合中から投げ終わった後のバランスの良さも光っていたが、これが5回途中四死球0の制球の安定性に繋がっていたのだ。

 実際に対戦した稚内大谷の平井洸太主将も「制球力の良さと考えながら投げているのが印象的でした」とコメント。相手打者も認めるコントロールで先発として試合を作ったが、中学時代はMCYSA全米選手権大会の日本代表にも選出されており、市川 祐(関東一)や山下 陽輔智辯学園)とともいプレーした時期もある。彼らの存在は堀川に強い刺激を与えている。

 「本州の強豪でプレーしているのを記事で見ると、一緒にプレーした時期がある分、より分かることも沢山あります。だからこそ気持ちの中では『負けない』とか『甲子園で対決できるようにしたい』と考えています」

 次なる相手は強豪・駒大苫小牧だ。「帯川もいますので、2人で負けないような投球をして、互いに高め合っていければと思います」と意気込みを残した。本州にいるライバルたちと戦うためにも、秋の北海道を制して全国デビューを果たす。