戸田 懐生(KTCおおぞら高卒2年目)・楢嵜 塁(日本経済大卒1年目)・亀山英輝(札幌大卒1年目)の最速150キロ超コンビに加え、最速149キロの重厚なストレートを軸にする森祐樹(日本経済大卒2年目)。4人のドラフト候補右腕がひしめく四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスにこのほど「第5の男」が加わった。

 その男の名は過去に伊藤 翔(埼玉西武ライオンズ)、鎌田 光津希(千葉ロッテマリーンズ)という2名の徳島インディゴソックス経由NPB行き右腕を輩出している横芝敬愛(千葉)から入団2年目の行木 俊(なみき・しゅん)・20歳。公式戦の登板なしに終わった昨年から一転、今年は「テイクバックを中心としたフォーム・腕に力を入れず体重移動で投げる意識、ウエイトで身体を変えた」ことと、元オリックス・バファローズコーチの吉田篤史監督が課した有酸素トレーニングにより、裏付けのある自信を得た行木は夏場から状態が急上昇。

 試合後には欠かさない自らの動作解析と、184センチ76キロと一回り大きくなった身体も利し、高校時代に最速138キロだった球速も140キロ中盤のアベレージが日常風景に。9月15日(火)愛媛県西条市の東予運動公園野球場での愛媛マンダリンパイレーツ戦ではついにチーム4人目となる「最速150キロ」の頂に到達。一躍NPBスカウト陣の注目を集める存在となった。

 そして9月26日(土)香川県観音寺市の観音寺総合運動公園における香川オリーブガイナーズ(以下、香川)との首位攻防戦に先発した行木は「調子はよくなかった」中でも、低めに集めたストレートだけでなく縦スライダーを中心とした変化球も駆使。7回102球を投げ打者24人に対し2安打3奪三振2四球無失点とスピードガンがない球場を逆利用する新たな引出しを見せ、待望の四国アイランドリーグplus初勝利を手にした。

 試合後には残り1ヶ月に迫った10月26日(月)のドラフト会議までの課題について「ここまでは自信を持ってきたことを続けてきて成長できているので、今日のように打者に向かっていくことを意識し、球速を出しつつ負けない投手を目指したい」と語った行木。右肩上がりの波長が運命の日までどこまで上がっていくか、ドラフト会議での結果も含めて注目して頂きたい。

 なお、徳島インディゴソックスは26日(土)に続き、森が先発した27日(日)も香川に9対3で勝利。5人のドラフト候補たちの切磋琢磨により、ドラフト直前にフィナーレを迎える四国アイランドリーグplusシーズン連覇にも大きく前進している。

(記事=寺下 友徳


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