数字から見てわかる村上宗隆(九州学院出身)の昨シーズンからの急成長ぶり
村上宗隆
阪神タイガースと26日に対戦した東京ヤクルト。この試合で4番・村上宗隆(九州学院出身)が今シーズン18本目となるホームランを放った。しかも相手が2012年の春夏連覇投手・藤浪晋太郎(大阪桐蔭出身)の152キロの直球をバックスクリーンに運んでみせたのだ。
ナチュラルにシュートして真ん中高めに入ってきた藤浪の速球だったが、それを逃さずにバックスクリーンに運んだ村上が上手だったのではないかと考えられる。それは今シーズンの成績を見れば納得いく結果だ。
84試合出場 297打数98安打 本塁打18 打点61
打率.330、長打率.596、出塁率.443、OPS1.039
どの数値もセ・リーグ上位の成績をマーク。ほとんどが新人王を受賞した昨シーズン以上の数字で、なかでもOPSはセ・リーグ1位で唯一1点台に乗せている活躍ぶり。そういった成績以上に着目したいのが、三振数。2019年シーズンは184個を記録してしまったが、今シーズンはここまで78個。半分以下に改善できているのだ。
昨シーズンと今シーズンでフォームの比較をしても大きな変化はない。ただ村上はブレることない1本の軸で安定して打てているが柔軟な対応に繋がっているのではないだろうか。またつっこまないことで、自分の間合いまでボールを待てることで、結果としてボールの見極めができていることが考えられる。1軍のレベルに順応してきただけではなく、ミートポイントまで待てることが大きいのではないだろうか。
シーズンは終盤、村上はどれだけの数字を積み重ねるのか。シーズンが終わるまで村上から目が離せない。
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