17試合連続ヒットと波に乗る日本ハム・大田泰示。好調の鍵は脇の締めにあり?!
日本ハムファイターズの大田泰示(東海大相模出身)
オリックス・バファローズの吉田正尚(敦賀気比出身)が24試合連続ヒットを放ったことで話題となったが、それに着実に近づいている男がいる。日本ハム・大田泰示(東海大相模出身)が24日の試合でヒットを放ち、17試合連続ヒットと波に乗っているのだ。
既にこの記録は自己最長記録を更新しているが、今年は昨シーズン以上にアベレージの数字が残っていることが比較すると見えてくる。
2019年
132試合出場 594打数161安打 20本塁打 77打点
打率.289、長打率.451、出塁率.325、OPS.776
2020年
79試合出場 315打数94安打 7本塁打 44打点
打率.298、長打率.406、出塁率.328、OPS.735
出場数が違うため単純な比較は難しいが、本塁打や長打率が昨シーズンに比べて下がった代わりに、打率や出塁率は少しではあるが向上している結果となっている。昨シーズンはキャリアハイとなる20本塁打をマークしたが、その時と現在のフォームを比較すると、両脇を少しばかり閉じて、バットのヘッドがピッチャー方向に向かなくなっている。
こうすると、脇を閉める時間が多少なくなり、ヘッドを短い距離でミートポイントまで走らせることができる。反動は使えなくなるが、その代わりに対応力は上がってくるフォームになっていると考えられる。
それでも本塁打はチーム2位、長打率やOPSもチーム上位の成績と高い能力を発揮している。キャリアハイの成績を残した2019年と比較すると見劣りする成績に感じてしまうが、大田の新たな引き出しが増えたとも考えられる今シーズン。チームは4位と厳しい位置にいるが、残された試合で大田はどのような活躍を見せてくれるのか。
(記事=田中裕毅)